Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

建築

あと少し、粘れ12月

すっかり間隔が空いて、何をしていたかというと、まず11月上旬は会社の現場常駐研修に通っていた。これがとても楽しかった。昨年入社してからの会社の大小様々な研修の中でもダントツで面白かった。研修中のレポートとして毎日日記をつけていて、数年後かも…

食堂つきアパート

建築系の雑誌などでは「食堂つきアパート」という作品名がついているこの建物、近くだから見に行きたい見に行きたいと思いながら数か月が過ぎてしまっていたものを、日曜の昼にようやく訪れることができた。"ties"というレストラン・カフェが1階にある、"St…

子犬とかジョコビッチとか in駒場

一級建築士の製図試験を無事に受け終わった。7月の学科試験の頃から「コロンビア戦に臨む日本代表のように絶望的」などと言い続けていたが、よくもここまでたどり着けたものだ。製図試験では自分の力をほぼ出し切れたとは思う。ただ別に完璧な図面が描けたで…

いつも心にグルベンキアン

留学してとても良かったことのひとつは、ヨーロッパの色々なすばらしい場所を訪れて、日本や東京でもそれらに負けないような良い場所を発見していきたいという気持ちの張り、ある種のハングリーさが出てきたこと。パレ・ロワイヤル、ビュット・ショーモン、…

バテバテの実、隈さんの世田谷

涼しく、日の入りも早くなってきて、秋を感じる最近だ。7月末以来は、自分の気分の中でも10月に行われる製図の試験が大きなウェイトを占めているので、意識の起点も秋であることが多い。製図対策からは予備校に通っていて、長いものに巻かれる罪悪感をちくち…

「野性の少年」のように

日曜日に一級建築士の試験(学科)を受け、解答速報による採点の結果、合格安全圏の点数をとることができた。マークシートの記入ミスが怖いものの、9月に正式に学科の合格発表があり、10月に最後の製図の試験がある。何はともあれ一段落、一安心。会社として…

これは連休だろうか

五月の連休は一日は休日出勤をして仕事、あとはおおむね一級建築士試験の勉強で終わった。試験は7月末にせまり、最近とみに勉強の遅れを取り戻さねばと焦り始め、やや孤独なたたかいがこの先3か月は待っていそうだ。なお、会社の同期で2年目の今年に受験する…

塩尻とえんぱーく

茅野市民館ほど有名ではないが、中央本線沿線の公共建築の傑作と思うのが、数年前にオープンした塩尻市市民交流センター「えんぱーく」。用途は図書館を中心に市民サロン、子育て支援センター、商工会議所、市役所分室、ギャラリー、民間オフィス、ショップ…

茅野市民館など

2月以降あまりブログを書く時間をもてていないのだが、今日は松本の祖父に会いに行った帰りに立ち寄った茅野市民館の建築のことなど。だいぶ前に訪れたことはあったのだが、なにせ2007年の建築学会賞も受賞した名高い建築で、仕事を始めてから参照すること…

誓わねばならない

久々の更新だ。この間まで会社の仕事で若手主体のチームで参加したコンペなどで忙しかった。雪が降り積もった週末も、閑散としたオフィスで淡々と設計の案を練っていた。そのようにして頑張りはしたけれど、個人的に最終提出物にはあまり、あるいは全く満足…

パレードのルール

仕事のスケジュール的に明日から忙しい時期に入り、2月中旬迄は終電で帰る日が続くつもりでいた方がよさそうだ。しかも世間では風邪やインフルエンザが流行っているから尚更体調に気をつけねば。ところで近々、我が社では新入社員がこれまでの約一年を振り…

録museum&cafe

この写真はできるだけ説明的な写真を撮ったつもりではあるけれど、それでも「これじゃ行ったことがないと、どんな建物かわかんないよ」と見た人が思えば、設計者の意図がひとつ実現していることになると思う。造形が目的ではなく、木や人に寄り添う建物を、…

本はすこぶる好調だけど

どうも最近、「ふーむ、会社って、社会人って、こうこうこんなんなんだ」と思うことが多い気がするので、サラリーマンの生態ばかり気にしてどうする自分。というわけでもっと周りの同僚や諸先輩方の良い所を積極的に探し、書き出してみよう。すると、ハイペ…

白熱のボーリング

昨夜の楽天の日本シリーズ制覇はテレビで見ていて感動しました。今年の5月の連休に訪れた南三陸のさんさん商店街も幾度か中継に映り、なんとなく「東北に行ったことがある」という以上に、まさにピンポイントで自分の訪れたことのある復興商店街の簡易な建物…

思いがけずSANAA

数日前の夕方、会社の部署内をたらい回しにされたSANAA(妹島和世+西沢立衛)の講演会の整理券が、開場まであと1時間くらいのタイミングで僕の手元に突然舞い込んで来た。整理券にとっても、ここのところデスクワークが続き気分転換を欲していた人に拾われ…

キャトル

いつも通っているスーパーで、入ってすぐの売り場にここのところずっと梨が置かれていたのが、柿に変わった。その翌朝はからっとした爽やかな晴天だった。秋の訪れが日々感じられて悦ばしい。さて今日の本題は、柿の木坂にある「キャトル」というケーキ屋さ…

いつもプラマイゼロ

会社に入って半年近くになる。周りの上の人からはよく 「半年経ってどう?イメージしてたのと違った?」 と尋ねられるが、実はこれといったイメージを持って入社したわけではないので、または持っていたとしても半年間働くうちに忘れたので、イメージと違う…

白川郷へ

遅めの夏休みをとって、熊本の実家にいる両親と、金曜から松本の祖父の家に来ている。松本駅に着くといつも空気が乾いて澄んでいると感じる。土曜は僕と両親の三人はレンタカーで合掌造りで有名な岐阜県の白川郷を訪れた。松本からは三時間ほどで到着。世間…

8月の簡単なまとめ

久しぶりの更新になるが、8月は全体的に充実していて、良い意味でブログを書く暇がなかった。まず会社では、担当物件の仕事をこつこつと進めている。某高校の新校舎の設計で、今は基本設計の段階。高校の先生方との打ち合わせを重ね、潜在的なものも含めて要…

工学院大学へ

次に町田からJR横浜線を北上して八王子駅で下車、さらにバスに20分ほど揺られて工学院大学八王子キャンパスへ向かい、千葉学さんの設計による工学院大学125周年記念総合教育棟を見に行く。学生時代には現場事務所にもバイトに行ったなど自分なりの思い入れも…

町田市役所へ

2009年のM-1グランプリで優勝を果たしたパンクブーブーの決勝1本目のネタに、こんなやりとりがあった。マンションの隣の住人とのいざこざという題材。 「あれ、お隣の佐藤さん、どうしたんですか?」 「どうしたんですかじゃありませんよ。お宅のテレビの音…

なんとも有難い繋がり

1か月以上にわたって従事してきたコンペの提出が終わった。このブログでもここ何回か書いてきたように、心身ともに非常にきつかった。複雑に入り組んだ設計条件のパズルを解くことに苦戦し、建物形態のデザインはまとまらず、スケジュールは常に後手に回った…

ボルヘスとボルヘスとわたしとわたし

前2回の記事で書いたように、苦労する日々が続いている。仕事ではある人とはコンビネーションよくスムーズに仕事ができるが、またある人とはなかなか信頼関係が築けないまま時間だけは多く仕事に割かなくてはならないという状況。自分の適応能力がまだまだな…

打ち砕かれた生活リズム

前回の記事で、7月下旬までは相当な時間を仕事に拘束されることになりそうだと書いた。実際、先週の土曜は休日出勤で午前11時から翌朝の午前5時まで働くことになり、今週は26時半まで会社にいたことが2回、24時が2回と、ハードな日が続いている。金曜は力尽…

苦労する時期が来ている

自分にとって、建築について、かつてないほど苦労する時期が来ている。会社で働き始めて2か月半が経ったが、時間が経てば経つほど、自分がこれまで試行錯誤して作り上げてきた、自分の能力や集中力を効率よく発揮できるやり方や生活のリズムなどと会社のシス…

建築のバティストゥータ

主に修論の頃から、東京の街を歩き回っている時に有名建築家の設計した住宅など(雑誌等のメディアからは住所が特定できない建築)に出くわすことがよくある。たとえば以下のような。・梅林の家(妹島和世) ・WHITE CUBE(千葉学) ・シロガネの家(武井誠…

2か月が経って

吉祥寺で青木淳の設計したアパート「青々荘」の前をうろついていたら、通りすがりのおばさんに成蹊学園への道を聞かれたので、向こうに見えている水色の歩道橋まで行くと成蹊のケヤキ並木が見えてきますよと教えてあげた。学生だと思われたのかもしれないが…

情熱のオースミップ

2003年以降すでに100人以上の学生をドイツ、ベルギー、フランス、ポルトガルに送り、僕にもパリでの1年間をさずけてくれた交換留学プログラムAUSMIP(オースミップ)。これが今年度で節目の10周年を迎えたということで、10年間の派遣学生の同窓会が昨日開催…

村井正誠記念美術館

村井正誠(むらいまさなり)は昭和から平成に活躍した、抽象絵画の画家。世田谷区の等々力の住居だった土地に、アトリエ部分を保存して増改築のリノベーションが施された村井正誠記念美術館がある。この美術館は3月から11月の金曜と日曜しか開いておらず、訪…

カイロスについて

新しい家(新築の社宅)に引っ越して1か月が経った。写真のように部屋の家具や雑貨は一通り揃い、なかなか快適な毎日を送れている。最初は生活感が薄く冷たい印象の強かった近所も、スーパーなどが揃って庶民的な第二の最寄り駅に生活の比重を移すことで馴染め…