フェードアウト

2月からバカンスに入る学校でのプロジェ（＝課題）は、自分はフェードアウトしてしまった。昨年10月に始まって以来、いつまでも会議のようなことばかりしていて、ここ2週間くらいでやっと申し訳程度の建物の設計が始まったが、今月は体調を崩して行けなかったり、行ったら学生が全然いなかったりで、もういいやという感じで最後はさぼった。

他のプロジェならばどうだったかは分からないが、毎週金曜の教室での内容も、建築教育の文化の違い以前に、愚痴を言い出したらきりがなく、失笑するようなことが多かった。えいやっと選んだプロジェだったが、こんなとは予測できなかった。さぼったのはよろしくないが、あまり自分をストイックに責めても仕方がない。そういう類のうつろな気持ちだ。

ラ・ヴィレット建築大学に留学した先輩がたは、理解に苦しむ先生を相手に悪戦苦闘しながらそれでも設計をまとめたはしたものの、怒りと失望を残して散る、といった状況だったという印象がある。自分もそうなろうとも頑張ろうと最初は思っていたが、実際はあまりにも中途半端な怒りと失望を残して消えたという感じ。

10月からの今学期を振り返って、今は胸をなでおろしている。DGTに行くことにしてよかった、と。