Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

シザのレストラン(ポルトガル旅行記 3)

マルコ・デ・カナヴェーゼスから昼過ぎポルトに戻り、次は近郊のレサにある海岸沿いのスイミングプールとレストランに行く。これらはシザの最初期の作品。そしてユーラシア大陸と大西洋の境界に建つ建築。
プールは開いておらず外から見下ろすのみだったが、いい具合に風化したコンクリートが岩場に溶け込んでいるのがわかる。

レストラン(左の岩場に見える建物)超遠景。海岸のランドスケープもシザのデザインらしい。灯台を見て、学部で同級生だった牧田さんは今頃どこで何してるだろうとふと思う。

さて、さらに海岸を歩いて、レストラン「ボア・ノヴァ」に着く。経路と段差を巧みに操ったアプローチを登っていき、玄関に着く。中に入ると、アールト*1の影響が強いのだろう、木の素材感や光の採り入れ方が実に丁寧に作られた空間が展開していく。トイレの手前のちょっとした空間までが秀逸だ。

また、このレストランは、厳しい自然の中に建つ建築というものはガラスと外壁の面をぴしっと揃えたりするよりも安心感のあるディテールのほうがなじむ、ということも教えてくれる。僕はというとモヒートを注文して歩きつかれた身体をしばし休ませ、ずっと居たいなあと思いながらぼけーっと過ごす。

夕方ポルトに戻り、バスでシザ設計の近代美術館に向かうが、閉館時間のため入れず。さすがに時間切れか。しかしこの2日間に見たシザの建築たちは、かなり高かった期待も超えてすばらしかった。

*1:フィンランドの近代建築の巨匠。