Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

ケンブリッジの土曜日(イギリス旅行記 3)

今日はロンドンから日帰りでケンブリッジの街へ行く。ケンブリッジ大学を中心に発展した学問の都だ。

バスが着いたところがいきなり広い芝生の公園だ。春の陽気、天気は快晴。土曜日の昼、小さな街は観光客などの人波でごった返している。ケンブリッジ大学のカレッジは建築美を競い合う。ケム川の穏やかな流れに沿って芝生がどこまでも広がり、皆家族や友達連れでのんびり過ごしている。

ただ、あまりにも明るく平和すぎる風景に逆にげんなりもしてしまう。いい所しか歩かなかったのだとは思うが、「悪」場所のきっかけくらいは見つけたかった。自分がそこにいかないとしても。無性に(あの汚い)パリに帰りたくなった。

そんなことを考えながら散策しつづける。はずれの方まで来ると人の数も減るようだ。午後4時頃になり、やや歩き疲れたので店に入って休憩し、ビールをいただく。

ところで、ケンブリッジに足を運んだのは、友人の浩二郎が住んでいたことがあるから。自分で言うのもなんだが、僕は物心ついたころから七つの街で育ち、暮らしたので、人がそれぞれ場所に対して持っている思いを尊重し、理解したいという気持ちが強いのかもしれない。そんなことも考えた。