ウォーミングアップ(スウェーデン、フィンランド旅行記 1)
朝ポルト・デ・リラの寮を出て、午後に最初の目的地、スウェーデンの第二の都市イェーテボリに到着した。初めての国。スウェーデン語の看板などは全く読めないが、街並みなど予想通りきちんとしている。
何はともあれ、アスプルンドが増築部分を設計したイェーテボリ裁判所に向かう。が、現在は使われておらず、見学できないことが判明する。このためにイェーテボリに来たようなものなのに…。がっかりしつつ宿を探しに歩き、チェックイン、仮眠の後に街に散歩に出かける。
国内第二の都市とはいえ、小さくてのんびりしている。運河に囲まれるようにしてコンパクトにまとまった中心部は歩行者専用道路が多くて安心して歩ける。しかし旧市街を出ると、近現代の平凡な街になってゆくのはここも例外ではなかった。
翌朝ストックホルムへの列車に乗る。イェーテボリではたいしたこともしなかったが、スウェーデンの雰囲気や通貨に慣れるためのウォーミングアップのような初日だった。