Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

2011年を振り返って

今年も残りわずか。2011年はとても特別な年になったと思う。

数えようとしても指が足りないくらいに、たくさんの人たちとの素晴らしい出会いがあった。一方で、苦労もまた多かった。残念なことに信頼を失った人たちもいる。「大人とは、裏切られた青年の姿である。」太宰治の『津軽』に出てくるこれは名言だが、年の経るごとにこの言葉への共感は深まってきたし、きっとこれからもそうだろう。しかしそれは、罪を悪(にく)んで人を憎まず、鬱を責めれど己を責めず、といった心境に向けての糧でもあるといい。

そして、東日本大震災。直接に体験はしなかったけれど、自分は自分なりに、ものの感じ方や考え方を大きく、それも不可逆的に変えられたと思う。災害も死も日常のすぐ近くにある、ありうるという感覚…。

2012年は明るい年になりますように。