Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

UT-Aide

初めて訪れる東北地方。それが被災地復興のためのボランティアになろうとは、一年ちょっと前までは思いもしなかった。UT-Aid という、学生は1000円、社会人は8000円で参加できるボランティアです。

場所は宮城県東松島石巻市の西に位置し、人口の少ない街なのでメディアで報道される機会こそ少ないが、津波の被害率は非常に高かった。

金曜夜に夜行バスで東京を発ち、土曜早朝に現地に到着。海岸近くの野蒜(のびる)駅前でバスを降り、少し歩いて見て回ると、建物家屋がほぼ全て押し流されて荒涼とした光景が広がっている。

8時頃から作業を開始する。僕は小さな神社があった場所周辺の瓦礫の撤去作業に回され、ひたすら木材や日常生活品の生々しい残骸を運び続ける。でも、元気のいい学生や社会人の参加者たちでの共同作業だ。

初めての被災地訪問は大きな経験になった一方で、限られた時間のなかで経験・貢献できることは限られていて、釈然としないわだかまり、もどかしい気持ちも抱えての帰京となった。