Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

エッセイ脱稿

「ニューズレター都市史研究」という小冊子に、今年3月のフランスへの調査旅行についてのエッセイを書く機会をいただいた。といっても別に大したことではなく、適当に修士の学生に仕事を振られた感じだが、僕にとってはもう5か月前にもなる旅行を改めて振り返る良い機会となった。

現地での出来事をひとつひとつ思い返しながら、ゼミでの先生方・先輩方のレジュメ等を見返しながら書き進め、先ほど無事に脱稿、提出した。フランスに関しては自分は研究プロジェクトや旅行の全体を見渡す視点をもつことを怠ってきたふしもあるので、ひととおり復習した感じだ。やっぱり文章に書いてまとめるって大事!と月並みにも実感した。

普段書き慣れたブログは数百字ほどなのに対して、今回のエッセイは数千字が必要だった。この字数の増量には思ったより苦戦したが、ミディ運河や強風のセルスについてはブログに書いた内容を活かすなどして全体をまとめた。また、エッセイという自由度の高い形式であったことからも気楽に書けた。

ちなみに司馬遼太郎は『坂の上の雲』のあとがきで、「小説という表現形式のたのもしさは、マヨネーズをつくるほどの厳密さもないことである」と書いている。エッセイのたのもしさも然りであろう。そしてブログともなると究極にテキトーなので、少しは厳密さというか制約を自分に課した方が書きやすい。