Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

冬の南三陸町 1日目

今日から2泊3日で、5月の連休に参加したのと同じ、宮城県南三陸町の震災復興支援のボランティアツアーに参加している。スタッフの方々の顔が懐かしい。今回も20人ほどの年齢性別職業様々の皆さんが日本各地から集まっている。

初日は早朝に東京に集合し、バスで東北へ向かう。午後に宮城県に入り、現地の被災地遺構の見学など。寒さはそれほどでもない。5月に訪れたのと全く同じ場所を回り、ようやく地理感覚などがわかってくる。北上川、戸倉、志津川、歌津などの地名も思い出す。引き出しの奥に眠っていたものが少しずつ起こされる気分だ。

午後4時半過ぎには真っ暗になり、宿に移動。風呂、ボリュームたっぷりの夕食の後、やはり前回と同じく、地元の人が津波の様子を記録したDVDを見る。建築の仕事がすっかり日常に定着した今見ると、遺構も映像も、建築がなすすべなく壊れていった事実に対するショックは倍増して迫ってくる。

あとは、部屋でわいわいウノをやったりなんなり。

で、例によって今回も、現地に行って何の役に立つのだろう、とか考えるわけで。「ガラスケースの中 飾られた悲しみを見て かわいそうに・・・なんてつぶやいてる こんな自分ケリたくなるくらいキライ」という「ガラスケース問題」が依然としてあって、悲しみそのものと自分との間に横たわる距離は相変わらず絶望的だけれど、それでも。