Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

直島ききとり調査

「失礼ですが旦那は、やっぱり東京ですか」
「東京と見えるかい」
「見えるかいって、一目見りゃあ、第一言葉でわかりまさあ」
「東京はどこだか知れるかい」

という会話そのものはなかったが、今回の直島旅行では、宿の方々や、各ギャラリーで受付をしている方々など、地元の方々と話す機会が多くて楽しかった。安藤さん設計のベネッセハウスには泊まれなかったが、集落の中の民宿やゲストルームを転々としていた。

1泊目は直島に来て40年というおじさんの経営する民宿。こんなふうに外国からも沢山の観光客が来るようになるとは思いもしなかったとのこと。朝食の世話をしてくれつつ、役場から配られたというタブレットで豊島行きの船の時刻を調べてくれた。

2泊目は少し辺鄙な場所にあるゲストルームで、地元の方の営む宿ではないらしい。現地に着いてみると赤青黄のカラーの団体関連らしく、少し不安だったが何事もなかった、、、寝泊まりできる場所があるだけでもありがたいことだ。

3泊目の「宿家美乃(やどやみの)」は、築130年という民家を民宿にされた宿で、電話で問い合わせると「ポストに鍵を入れているので好きに入っててください。夜11時頃に行きます」とのテレフォンショッキングもあったりしたり。話の通り夜に「お客様の安全のため」ご主人が泊まりに来、色々と雑談する。彼は直島生まれ、育ちらしい。アートについては島民は賛否両論あるがベネッセさまさま、こないだ安藤さんに4人目の島民栄誉賞が授与された、豊島美術館はもともと地中美術館のチケットセンターの隣に建てられる予定だった、などなど。