Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

今年も雪を求めて 1

というわけで朝6時半に大宮駅に無事に着けた時点でかなり大きな達成感にまず浸った。そこから8人が車2台に分かれて草津へ向かう。車を出してくれ、丸2日間ドライバーを務めてくれた2人への感謝を先に書いておこう。また直前で参加が決まった後輩2人とは相当久しぶりに顔を合わせたけれど、彼らが皆の会話をさらに多彩にしてくれたし、よくぞ遠慮なく参加してくれた。大宮付近からは富士山が見え、渋滞もそこそこで抜けて、高速を下りてからはとことこと下道を登っていき、標高約1200mの草津に到着。寒いけれど空気は冴えて澄んでいる。宿となる民宿にチェックインし、荷物を置きウェアや用具をレンタルする人はして、お昼前には草津国際スキー場に立っていた。(後から調べると、このスキー場は去年が100周年だったようだ。)

雲ひとつない快晴!上は真っ青で下は真っ白という鮮やかな天気で、しかもゲレンデにしては暖かい。「えいえいおー」と言いたくなるくらい。早速皆で滑り始める。僕はスノボは去年の「8年ぶり2回目」から、今年は「2年連続3回目」になったものの、まだまだ技術はなっとらんので、何度も転んでいるうちに、伸びやかなカーブの軌跡を描いて滑っていく黄緑やピンクの仲間たちの後ろ姿はすぐに遠ざかっていく。ロープウェイ乗り場で皆が待ってくれている所にようやく来たときは、乱太郎やきり丸をいつも何かと待たせているどんくさいしんべエの気持ちが分かった気がした(みんなサッカーしてただけあって運動神経がいいし、おまけに何かと頭もいいなと今回あらためて思った)。ただ、何回目かリフトに乗っているときに「ターンは腰がひけるとだめ」と話が出てなるほどと頷き、それからは急に上達してある程度感覚がつかめるようになった、気がする。

ナイターになってからも少し滑り、皆が怪我もなく「まんぞくまんぞく」と口を揃えながら1日目はあがる。自分が滑る楽しさは勿論だけれど、他の人たちが楽しそうにしているのを見るのはいいものだ。ゲレンデで見かける小さな子供の動きも気になるし、上達してもっと余裕ができれば人間観察も楽しみたいと思った。ちなみに行きの車の中でかかっていた「レリゴー」が最後まで頭の中で鳴っていた。あと、去年のブログに書いたスキー場で楽しむ「罪悪感」は自分の中では今年はなぜか薄らいでいるようで、上手く言語化できていないのでそれは保留。

宿に帰って温泉につかり、メンバーといい雰囲気といいサッカーの合宿を思い出すような夕食をとる。そうして8時頃からは歩いて草津温泉街の散策へ。湯畑はちょっとヨーロッパの広場みたいでいい感じ。この「いい感じ」は、火や暖炉の周りに人が自然と集まるという話のように、人間の本能的な何かしらにダイレクトにつながっていそう。神社や足湯をめぐり、8人がかりの射的でジェンガや黒ひげ危機一髪みたいなおもちゃを大量に獲得し、その後の宿で皆で遊ぶ。それから、個人的にひそかに期待していたように夜空が晴れ渡っていて星も沢山見れて、特に北斗七星が東京で見るのとはまるで違って大きく生き生きとしていて、こんなにも違うのかと驚きと喜びをもって眺めた。