Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

検閲にかかる

日曜の午後に、りんかい線青海駅の近くで開催されている建築展「ハウスビジョン」を見に行こうと家を出た。当初は会社の友人二人と一緒に行く予定を立てていたのだが、二人とも日曜日に打ち合わせが入ってしまったとのことで、一人で出かけた。ところが、自宅の最寄り駅から地下鉄を乗り継いで、りんかい線へ乗り換える豊洲駅に着いたところで、なんと財布を忘れてきたことに気付いた。持っている財産は数百円のチャージ残高のパスモだけ。もし誰かと一緒であればその日だけお金を借りることもできたろうが、一人なのでどうしようもない。何もできない。「今日はボクの日じゃなかった」などと目の前の現実に対する解釈を思いめぐらしつつ、地下鉄を引き返す。豊洲駅で改札を出なかったため、パスモのシステム上は自宅の最寄り駅に入退場しただけの扱いとなり、残高が減らなかったことがせめてもの救いだった。

家に帰ってみると財布は無表情で仕事鞄の中にいた。まったく、「休日は検閲」だというのに、こんなうっかりミスで無駄な時間を使ってしまったのだから追及が怖くなる。ハウスビジョンは最終日だったが、さすがにもう一度出直す気にはなれず、自転車でスーパーへ買い物に出かけるなどしていたところ、休日つながりということで、半年か一年くらい前に大学時代の友人と話したことを思い出した。
―もうすぐ三連休だけど何する?
みたいなことを聞いたときに
―家でスターウォーズを全作見るんだー
と答えてくれて、彼女は旅行とかによく出かけるアクティブな印象が強かったのだけど、はきはき回った旅行の話をするのと同じような楽しそうな調子でもって、インドアのぐうたらな連休の計画を話してくれて、なんだかよいなあと思ったのを覚えてる。その会話の時の自分は少しだけ検閲官っぽかったかなと反省。