Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

客観視ってこれか

自分をどれだけ客観視できるかが大事

という話を聞くことが続いたので、そうかと思って、このブログを初回からまとめて読み返してみた。通して読み返すのは初めてだった。

書いた時期を大きく分けると、パリ、日本での大学院、そして社会人の三つに分けられる。学生時代の記事は今と比べると分量的にあっさりしているものが多く、フレンドリーな文章のテイストで更新リズムを維持する意識が強かったようだ。社会人になってからも最初の二年はその流れを踏襲してけっこう健気に書いているところがあって、節目節目で仕事の振り返り的な内容も記している。これらを一読して、過去への郷愁とないまぜになっている面も多分にあるけれど、かつての自分の書いたものに励まされることも多かった。これはかなり意外だった。また、社会人一年目の秋に川上未映子さんという作家と出会って、本を読むこと文を書くこと、ことばのふしぎ、そうした根本的な部分への関心や喜びを直接間接に受け取ったことも大きかったと思う。

流れが変わったのは昨年、社会人三年目での異動だった。仕事内容が大きく変わってコツをつかむのに苦労した。目の前の仕事の、今までとこれからとの中での位置づけを捉えるのにも苦労し続けた。しかもブログにとっては偶然の不運だが、仕事内容に機密性の高いものが多かったこともあった。あとは社会人も三年目になると一般的に入社当初の新鮮さは褪せてくるのか。こうして仕事における内省を文章でまとめる習慣が減ったまま今に至っている。ということに、この機会に初めてはっきり気がつき、ああ、自分を客観視することが大事ってこれか。って、あまり新しいことは言ってないですが。

というわけで、次の二回は素直に、あるいは多少ひねてポジティブな内容になる予定。あくまで予定…