Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

大雪は降らず

昨年末に下書きを書いておきながら慎重に慎重を重ねてアップをためらっていた記事があるのですが、正月に東京の天気が崩れることもなかったし、一月も無事に終わったので晴れてアップ。というわけで以下本文。

2016年も残りわずか。今年は全体的に悪くはなかった。一月に新しい家、新しい街に引っ越して規則正しく落ち着いた生活を続けることができたし、九月にはヨルダン・イスラエルへの旅行をやりきることができた。仕事でも自分の中での短期的な目標を秋頃にひとまず達成できた。その次、これから先をふと考えた時に、どうしたものかという漠とした強い不安に襲われたことも一時期あったが、今は少し持ち直している。

四月に起きた熊本地震は悲しいとしか言いようがないけれど、一個人としては困惑や無力感しか持てないような複雑な社会問題や国際問題とは違って、狭い意味での自然災害に対しては、復興のために皆で少しずつでも力を合わせていこうという、大きなところでの持つべき気持ちがはっきりしているのではないかと思う。個人的にはそれよりも、詳細は過去の記事で(中略)

と、こう書いておいきながら人情味のない話だが、うかうかしていたら高い航空券しか残っていなかったので、この年末年始は熊本には帰らずに一人で東京でゆっくりと過ごすことにした。でも正直なところ東京で過ごす正月が今からとても楽しみだ。人に聞けばみな東京の正月は普段と違って空いていて良いと言う。また、自分にとっても関東で過ごす正月は数えてみれば実に十七年振りだ。関東の乾いた冬はとても好き。特にからっとした晴天の日には、建物も木も山もあらゆる景色の輪郭がくっきりとあらわれてその輪郭線がいきいきと走る。

しかしながら、あまりうきうきしすぎないように注意も必要と思っている。サッカーのビッグクラブの監督風の口調で「正月は東京で過ごすことにした。あの慌ただしい帰省とUターンのラッシュに今年は逢わないで済むし、安心しているよ」とでも余裕をかましたいのだが、それもあまり度が過ぎると、直接僕が降らせるはずはないにしても、「東京地方の正月は異例の大雪!」なんて落ちになりそうな気がする。