04. Super Danish
「スーパー・デニッシュ」という言葉は、建築雑誌「エーアンドユー」の2012年10月号のタイトルで、デンマークの若手建築家が活躍している状況を表したもの。その定義とは必ずしも一致しないが、この記事ではデンマークで見た建物を写真付きで簡単に紹介します。
まずはデンマークのモダニズム建築の巨匠アルネ・ヤコブセン。しかし、今回は縁がなかったというか、他の予定におされてあまりじっくり見られなかった。写真は海岸リゾート地のベルビューの、おなじみの監視塔や集合住宅。
オペラハウス。コペンハーゲンの運河沿いのランドマークとして、日を経るにしたがって愛着が増していった。
王立図書館。通称“ブラック・ダイヤモンド”。シンボリックな外観。加えて、エントランスを入って吹抜け中央の動くスロープを登り、まっすぐ進むと道路をまたいで既存館に導かれる、そんな空間構成もユニーク。
有名な円形の学生寮。開放的なキャンパスの環境に建っている。残念ながら中には入れず。
IT大学。構成は明快で、平面的に中央から吹抜け、ミーティングスペース、廊下、教室群が並ぶ。吹抜けに部屋が飛び出すデザインがダイナミック。エレベーターに乗ると、成熟した雰囲気の二人の男子学生(?)が「ドメインプログラムが問題なのであって…」「そうなんだよ。だからさ…」みたいな話を交わしていた。
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なお、特に印象の強かった二人の建築家ーヨーン・ウッツォン、ビャルケ・インゲルスーについては、それぞれ単独の記事で取り上げることにしたい。