Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

時間の単位

3月になり、例によって会社では人事異動の辞令が発令されている。自分は変化がないようだが、二人の上席の方が、四月から別部署へ異動することになった。二年間にわたって助けていただいたので、感謝している。新しい部署で継続する物件もあるらしい。建築のプロジェクトのフェーズは年度の区切りと対応しないことも多いので、さらに柔軟な人事を望みたい、という気持ちを抱く季節が今年もやってきたわけだ。

一日や一年という時間の単位は太陽の、すなわち自然の法則にもとづいている。 ただし、いつを一年の始まりとするかは人間の恣意による。だから、四月から始まる年度というシステムは、良い悪いの話ではないが、自然と文化・社会の両方の側面を含んでいる。ちなみに一週間という単位には自然法則による必然性はないので、個人的には一週間は六日で土日が休みという数え方に変わってほしい。その際は、申し訳ないが木曜日にでも消えてもらおう。

時間の単位に話を戻すと、これが仕事になると、さらにプロジェクトに特有のスケジュールの区切りが重なってくる。これら複数の時間の単位の重なりの中で、人事の号令をかける側とかけられる側だけをとってみても、どの時間の単位が卓越することが幸いかが異なってくる。各関係者の時間の単位の入り組んだ網がより効率的に編まれること、そんなマクロな、大局的な観点からの合理性をたとえばAIがもたらしてくれるならば、大いに期待したい。けれどもその合理性が達成された頃には、さらなる新しい複雑系が僕たちの周りを取り巻いているのだろうとも思う。