Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

お墓まいり

パリに着いてから最初に行く場所は、モンマルトル墓地にあるフランソワ・トリュフォーの墓だと、ずっと前から決めていた。フランソワ・トリュフォー(1932-84)はフランスの映画監督、代表作に「大人は判ってくれない」突然炎のごとく」「アメリカの夜」など…。
一番好きな監督で、彼の映画からどんなに多く影響を受けたかわからない。

3日前に寮に到着してからは一緒に留学する4人と各種手続きや日常品の買い物などであっぷあっぷしていたけれど、ようやく日曜日の午後に数時間の空いた時間ができたので、地下鉄でモンマルトルまで出かけた。

墓地は周囲の喧騒から少し離れて静かな環境にあり、並木道の木漏れ日ををくぐって歩いていくと、きれいな光沢のある黒い石の、でもささやかなトリュフォーの墓がある。ファンが供えたのか、花もいくつか。
彼が過ごした、映画を撮った街で、自分はこれから1年近く暮らすのだなあと改めて思い、日本を発って以来やっとひとまず、ゆっくりとした自分の時間をもてた気がした。

では、このブログを読んでくれるみなさん、これからよろしくお願いします。