Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

映画

映画復活か

台北に旅行していたときの宿のホストだったチェンは、僕と同じ歳くらいに見える物腰柔らかな男性で、3泊お世話になった間に話をする時間がけっこうあった。到着した夜は近所のおいしい肉そば屋さんに夕食に連れて行ってくれたし、2日目と3日目の夜はリビ…

「ふたりのイームズ」、アップリンク、渋谷

東京は広いので、どこに行っても久しぶりという気分になることが多い。先日は久しぶりに渋谷に行き、ドキュメンタリー映画「ふたりのイームズ」を観た。チャールズとレイの夫婦の恊働ぶり、20世紀のアメリカの時代背景など勉強になった。また、イームズ夫妻…

Intouchables「最強のふたり」

Intouchables(2011)自分も観客の人たちも一緒になってこれほど愉快にたくさん笑えた映画体験は、自分にとっては2010年9月26日の「夜霧の恋人たち」以来だったと思う。2011年にフランスで公開されて大ヒットしたという映画'Intouchables' 、邦題「最強のふた…

SOMEWHERE

就活が終わり、フランス調査旅行も終わった年度末、さすがに時間的にも精神的にもゆとりが出てきた。建築事務所のバイトに行ったり、建築や展覧会や講演を見聞きに行ったり、お酒を飲んだり、高校の友達と久しぶりに会ったり、本を読んだり。DVDを借りてきて…

キューブリックの異常な才能

シネマテーク・フランセーズではずっとスタンリー・キューブリックの企画展が開かれていたが、日曜日にやっと行ってきた。ちなみに映画の上映でのキューブリック特集は三月頃にあって、一月のヒッチコックをしのぐかと思うほどの人気だった。チケットを買う…

「ノルウェイの森」へ

日が少しずれるが、先週の金曜は20時半頃にポルト・デ・リラに帰ると、フランスでも今月から公開されている「ノルウェイの森」の映画を見に行くという河合さん、きょうすけ、たくと行き会い、僕も寮に戻らずそのままUターンして一緒に行くことに。生活には…

La Nuit americaine 2

La Nuit americaine (1973)「アメリカの夜」は、映画作りに関する断片的なエピソードの集積でできている。花瓶でも猫でも、これほどいきいきとした映画はめずらしい。トリュフォーが実際に体験した、あるいは見聞きした、あるいは創作したとりとめのないイメ…

La Nuit americaine 1

La Nuit americaine (1973)月曜日は19時でスタージュをあがってから、「アメリカの夜」を観るためにシネマテーク・フランセーズに直行した。フランソワ・トリュフォーの監督による1973年のフランス映画で、アカデミー外国語映画賞を受賞した。邦題では「映画…

ALFRED HITCHCOCK 2

前回ヒッチコックと建築について書いたようなことは、基本的には彼の代表作に特に当てはまるものであるとは思う。すなわち「裏窓」「めまい」「サイコ」「鳥」そして僕はまだ観たことがなく、今回も観られずに終わるのが残念でならない「北北西に進路を取れ…

ALFRED HITCHCOCK 1

彼は、フランスの観客にこんなにも愛されているのか。 シネマテーク・フランセーズでこの1月から2月にかけて行われているアルフレッド・ヒッチコック特集の映画を観に行くたびに、いつも驚いてきた。上映開始の数十分前から行列ができる。常に満席となり、映…

映画館に進路を取れ

ゴダールの衝撃の勢いもあって、最近よく映画に行く。フランソワ・トリュフォーの「暗くなるまでこの恋を」。これは評判どおりの駄作であった。トリュフォーという監督は、誰にもまねできないほど冴え渡ってキレキレのときもあれば、たまに目を覆うしかない…

「女と男のいる舗道」

1962年、フランス。 監督:ジャン・リュック・ゴダール。 出演:アンナ・カリーナ。 VIVRE SA VIE(1962) 日本で小さな画面で見たときは、暗い話だな、くらいにしか思わなかった。今回映画館で観てみると、あまりにも鮮烈だった。なぜだろう。ストーリー展開…

「ロシュフォールの恋人たち」

Les Demoiselles de Rochefort (1966)また1週間遅れだが、先週末もシネマテーク・フランセーズでミュージカル映画「ロシュフォールの恋人たち」を観た。日本でも人気の「シェルブールの雨傘」のパート2みたいな映画で、同じジャック・ドゥミ監督だが、カトリ…

「柔らかい肌」

すっかりおなじみになったシネマテーク・フランセーズで、先日はトリュフォーの「柔らかい肌」を観た。(実際は10月30日(土)に観たのだけど、サヴォア邸の記事をアップしていたので1週間遅れです。)その前に言っておきたいのだが、ジャン・リュック・ゴダ…

「夜霧の恋人たち」

1968年、フランス。 監督:フランソワ・トリュフォー。 出演:ジャン=ピエール・レオー、クロード・ジャド、デルフィーヌ・セイリグ。 「夜霧の恋人たち」とはどんな映画なのか?まずシャンソンのメロディーに乗ったオープニングのシーンが素晴らしい。あっ…