Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

「ロシュフォールの恋人たち」


Les Demoiselles de Rochefort (1966)

また1週間遅れだが、先週末もシネマテーク・フランセーズミュージカル映画ロシュフォールの恋人たち」を観た。日本でも人気の「シェルブールの雨傘」のパート2みたいな映画で、同じジャック・ドゥミ監督だが、カトリーヌ・ドヌーヴに加えて姉のフランソワーズ・ドルレアックが姉妹役で共演している。「柔らかい肌」に続いて2週連続でドルレアックを見ることに。

切なさが心に残る「シェルブール」とは対照的に、この「ロシュフォール」は昼間の青空の下で歌って踊って、いかにも楽しいミュージカル映画になっている。観るのは初めてだったが、ストーリーは簡単で助かった。フランソワーズ・ドルレアックは「柔らかい肌」のほうがずっとよかったけれど。

映画は楽しくてよかったのだが、それと同時に驚いたのは、チビッコの観客がやたら多かったこと。日曜の午後だからにしても多いと感じる。始まる前に映画館のおねえさんが出てきて簡単な説明をしだして「この映画見たことある人」「はーい」みたいな一幕もあった。そりやキックスケーターを抱えている子は、さっきまで隣のベルシー公園を駆け回っていたんだ。間違いない。ただ、あくまで印象に過ぎないが、黒人や移民系の親子連れはあまり見なかった気がする。

17時半に上映が終わると、みんな映画中の歌を口ずさみながら三々五々帰ってゆく。はは、あのおばさんドヌーヴ気取りだよとか思いながら帰ったが、かくいう自分もそのあと夕食の準備でジャガイモを切りながら同じ部分を歌ってしまうんだよ。そういう映画なんだなぁ。