Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

2011-01-01から1年間の記事一覧

松本へ

年末年始は家族で松本の祖父の家で過ごします。僕は昨日東京から弟と青春18切符でやって来ました。朝8時に家を出発。中央線で武蔵野の地を抜けて、高尾で乗り換え。甲府で途中下車して、昼食に山梨名物のほうとうを食する。富士山は遠くに霞んでいた。次の乗…

2011年を振り返って

今年も残りわずか。2011年はとても特別な年になったと思う。数えようとしても指が足りないくらいに、たくさんの人たちとの素晴らしい出会いがあった。一方で、苦労もまた多かった。残念なことに信頼を失った人たちもいる。「大人とは、裏切られた青年の姿で…

うれしい誤算

Dan、Lina、Tsuyoshi、それからCatherine。パリでインターンさせてらった4人の建築家・デザイナーについて、僕にとっていずれも共通していたことがあった。それは、最初に会ったときに、互いに目を見て握手をしたということ。ボスとインターン生、雇う側と雇…

説明会の日

先日、自分にとっては最初となる会社説明会に参加してきた。気軽に出向いたのだが、わりとしっかりとした面接のようなものがあり、いざ自分の番となると予想をはるかに超えて緊張してしまって驚いた。熱意だけでも伝わっていればいいのだが。 とにかく、スー…

秋深し

師走に入ったとはいえ、季節はまだ晩秋と言ったほうがしっくりくる。キャンパス内の銀杏は見頃をむかえてまさに黄金のかがやき、行く人の目を楽しませています。秋深き 隣は何を する人ぞ 院生室で隣の席のフェデリコ・フェリーニさんとは顔を合わせる機会が…

3週間ぶり

旅行に行ったりしていたわけではないのにこのブログ、すっかりご無沙汰してしまいました。前回の記事が11月7日なので、もう3週間もほったらかしにしてしまったではないか!あぁ、やってしまった。でももちろん、この間何もしていなかったわけではなし。ただ…

ふたたびパリへ

僕たちの一年前にAUSMIPでパリに留学していた先輩がこのたびパリで就職することになって、フェアウェルパーティーに誘われたので参加させてもらった。その先輩はランドスケープ専攻で、留学中にインターンしていた事務所に決まったようだ。彼女がこの夏にパ…

『新建築』10月号

日曜日の「情熱大陸」に建築家の重松象平さんが出ていましたね。重松さんは九州大学の出身なので留学中もAUSMIPの仲間達としばしば話題になったが、本当にすごい人だ。番組は途中から少し見ただけだが、自分の能力を目一杯活かせる場所を世界のどこかに見つ…

海を旅して

フランスから帰国する直前に東京の家へ向けて送った船便が到着した。25キロまでは一律の料金で配送される船便だったので、体重計を借りて25キロぎりぎりを攻めた荷物だった。重い重い段ボールを開いてみると、懐かしの冬物の衣類や書籍がどっさりと入ってい…

おかしな予備校壺溪塾

僕が浪人していた一年間に通っていた壺溪(コケイ)塾は、熊本にだけあるローカルな予備校だが、地元ではメジャーで、熊本城のふもとの地域、夏目漱石の旧居のすぐ近くにある。1930年に設立された、日本で二番目に古い予備校だ。予備校なのに一風変わってい…

阿蘇うらら

土曜日は両親と車で阿蘇に行ったりしたり。 晴れてはいたがかなりかすんでいた、少し不思議な天気だった。 九州の外の人には阿蘇についてあまり認知されていないふしもあり、噴火口があるだけと思っている人も多いと思うが、ちっちっち、それだけではない。…

アートポリス、路面電車

九州新幹線の開通で、しばらく見ない間に熊本駅周辺が大いに様変わりしていた。熊本駅は市街地からは離れたところにあり、開発ラッシュという様相を呈している。それもあって駅周辺にはくまもとアートポリスのプロジェクトが集中している。デザインヌーブの…

熊本という帰省先

今日から一週間ほど、熊本市の実家に帰省している。フランスに行く前、昨年の8月に帰って以来だ。今は青春18きっぷが期間外なので、三年ぶりに飛行機で往復する。かなり早朝の便だったので、普段なら起きたくらいの時刻には熊本に着いてしまった。 西に金峰…

今度はレクリエーション

佐渡から帰ってきてわずか中二日だったが、研究室の合宿で一泊二日、レンタカー四台、群馬県に行ってきた。佐渡では調査研究だったが、今回は単純にレクリエーション。富岡製糸場や群馬県立美術館、ハラミュージアムアークなどの建築の見学や、日本三大うど…

潟博物館

そこまで積極的に行きたかったわけではないが、せっかく新潟まで来たし、1999年の建築学会賞を受賞した建物だし、一応見ておくか、という程度の軽い気持ちで、東京へ戻る新幹線に乗る前に寄ったのが、青木淳の設計した「潟博物館(ビュー福島潟)」。新潟駅…

佐渡の相川

佐渡金山の残る相川では、古い民家の多い海に近い一街区を選んで、実測等の街区調査を行った。お年寄りが多く住む地域で、みなさん親切に家にあげてくれたり、質問に答えてくれた。おまけに蚊や蜘蛛も僕たちを熱烈に迎えてくれた。空き家にも入ることができ…

佐渡金山

24日からの佐渡島への調査旅行は天候にも恵まれ、食事も充実していて楽しめた。佐渡は江戸時代頃から金銀山によって栄えた歴史がある。今は採掘は行われておらず、佐渡金山は観光施設となっていて、盛衰をしのぶことができる。調査は主に金山周辺の相川地区…

佐渡へ

台風が過ぎて、急に秋めいてきましたね。この連休、家の近所の上野や谷中は寺が多く、お墓参りやらの人出で賑わっています。さて、今日から数日間、研究室の調査旅行で新潟県の佐渡島に行ってきます。フィールドワークしてきます。思えば自分はスロースター…

フォーラムビルディング

完璧、傑作、圧倒的…谷口吉生の設計で最近外苑前にできた「フォーラムビルディング」はこんな言葉であまたの人に激賞されているので、僕も先日見に行った。皆、ディテールがすごいと言う。技術的なことについてぺらぺら語れるような知識と経験がないのはアマ…

いろいろな横断

ワークショップの最終発表のあった夜の懇親会では、立ち位置的に篠原修先生と話す機会に恵まれた。景観の分野に多大な貢献をした偉い先生、という程度の知識しか恥ずかしながら僕にはなかったが、短い時間でも色々と考えさせられる会話になった。まず建築教…

結果と反省と

GSの一週間は、班の4人で和気あいあいと進めることができた。険悪な雰囲気になることもなく、「くるたのしい」ワークショップになった。そんな僕らが敷地に計画したのは、墓地だった。最初は普通に地域交流施設のようなハッピーなプログラムについて話し合っ…

GSが終わって

9月2日から10日にかけて行われていたグラウンドスケープデザインワークショップ(GS)が終わった。寝る暇しかない忙しい一週間だったが、内容の濃い充実した期間を過ごせた。「郊外におけるデザインの可能性」と題したワークショップ。様々な大学から土木・…

GSDWが、はじまるよ

9月2日から10日まで、GSDW(グラウンドスケープデザインワークショップ)なるものに参加する。様々な大学から建築、都市、土木の専攻の学生が集まって、グループで課題に取り組む。茨城県の牛久(うしく)市が敷地で、近代遺産のワイナリーなどを活かしつつ…

AUSMIP報告会

先日、僕たちの交換留学プログラムAUSMIP(オースミップ)の報告会があって、帰国した留学生たちが、これから行く人たち、担当の先生方、その他の参加者の前で一人ずつ簡単な発表をした。人前で話すのが久しぶりで上手くできたかわからないが、とりあえず無…

長野市へ

ボックスシートの座席、ジャージ姿の中高生たち、だらしない態度のおっさん、、、いかにも地方の電車に乗って、先日は松本から少し遠出して長野市に行ってきた。その日は暇があった木下さんも一緒だった。長野市に着き、ちょっとした用事があったのでそれを…

サイトウ・キネン、本番

18日から生まれ故郷である松本市の祖父の家に来ている。今回来たのは祖父に会うのはもちろん、サイトウ・キネンのオペラのリハーサルを見るため。サイトウ・キネン・フェスティバルは小沢征爾のディレクションにより松本市で毎年夏に行なわれる国際的な音楽…

ちひろ美術館・東京

ひまを見つけて行ってきました。練馬区の閑静な住宅地にあずき色の建物がそっとたたずむ。いびつに分けられた平面は、良心的なヒューマンスケールを作り出している。内外共に金属・コンクリート・木などの材料をバランスよく配置しているところはさすが内藤…

真夏の富士山サイクリング

先週末は富士山に行ってきた。帰国したよと知り合いに連絡したら、「急ですが…」と、題名のイベントに誘われた。建築関係のほうぼうから何十人と集まって、富士山のスバルラインという道路を五合目まで自転車で登る。距離26キロ、標高差1.300メートル。僕は…

なぜか一次通過

やや遅れたニュースだが、カトリーヌ・モズバの事務所でのインターンの際に関わったコンペで、なぜか第一ステージを通過していた。台湾の台中市の空港跡地に公園を計画するという国際コンペで、フランスのフィリップ・ラーム氏という建築家に最初は誘われて…

グラデーションナップ

このブログのタイトルを変更しました。といっても特に深い意味はなく、帰国したついでの、ほんの気分転換です。あと、もとのタイトルでは、フランス語のeの上に付く点(=アクサン)が表記されないこともあるようなので。4年生の冬学期に、家具デザイナーの…