Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

真夏の富士山サイクリング

先週末は富士山に行ってきた。

帰国したよと知り合いに連絡したら、「急ですが…」と、題名のイベントに誘われた。建築関係のほうぼうから何十人と集まって、富士山のスバルラインという道路を五合目まで自転車で登る。距離26キロ、標高差1.300メートル。僕は急な参加だったし、幸か不幸か本格的なロードバイクも持っていなかったので、サポート隊に回った。それでもまた、山の変わりやすい天気の下、タイム計測など意外に大変だった。

普段から運動部などで鍛えている人たちなら、まだわかる。しかし基本的に運動とは無縁な生活を送っている人たちがあれほど頑張るのだから驚きだ。無謀というか何というか…面白いイベントであった。中にはランニングで完走した人もいて、フォレスト・ガンプばりの称賛を浴びていた。


おなじみのメンバーが一年ぶりの僕を変わらずに親切に迎えてくれたことに加えて、小学生の頃からサッカーの合宿などでよく行っていて愛着がある富士山に久々に行けたことも喜ばしい。雲がかかりがちではあったけれど。
それと最近、原田真宏さん・麻魚さんの若い夫婦の建築家ユニット「マウントフジ」のインタビューで、ユニットの名前の由来について語っていたことにいたく納得させられた。引用させていただくと、

「静岡出身ということもありますが、経済活動の中心は東京かもしれないけれど、地質学的な中心は富士山ですよね(笑)。政治的、経済的な中心はキャピタルなのかもしれないけれど、もっと大きな、偏りの無い視点で地球を見たいなと思っていて。だとしたら僕たちの考えるセンターは東京ではなくて、富士山のほうにしておきたいというところがあって、名前にいただきました。人文学的な中心というよりは自然科学的な中心、そちら側を意識しておきたいという宣言でもあるんです。」

翌日、サイクリングが今日でなくてよかった、と思うような容赦ない暑さのなかを、中央自動車道を「下って」東京に帰る。午前中だったのであっという間。