Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

2016-01-01から1年間の記事一覧

ついにイギリスへ

建築学科の同級生がロンドンに留学するので仲間たちで送別会を開いた。場所は渋谷。マークシティの中で道に迷ったため少し遅れて道玄坂の中ほどにあるビルの高層階のお店に入ると、懐かしいようなそうでもないような顔がもう揃っていた。 主賓を含めて六人が…

サポーターは偉大

クラブW杯の準決勝、クラブ・アメリカ対レアル・マドリードの試合を友達の柳と横浜に観に行った。柳とは三年前にリヴァプールのアンフィールドに一緒に試合を観に行ったのだが、僕にとっては彼のリヴァプールFCへの想いが現地にまで連れて行ってくれたという…

軽犯罪

ある写真家の作品を見にギャラリーに行ってみたら、写真は綺麗だったし、また、隣で開催されていた画家の展示も魅力的だった。そして、ギャラリーの空間自体も、ホワイトキューブの展示室とタイル敷きの通路の切り替えとか、床置きで天井を照らす無造作な間…

予定を変更

冬の足音も聞こえてきたので、家電量販店で自宅用に灯油ファンヒーターを購入し、ガソリンスタンドで灯油も調達した。冬に備えて早めの行動ができた自分が、季節ごとの生活を楽しめるちょっと素敵な人になった気分でいた。冬本番がちょっと楽しみな気持ちも…

ひねられたネガティブ

融通がきかないというかブレないというか、会社に通い始めてから三年以上が過ぎても未だに、むしろますます、会社周辺のビジネス街の雰囲気になじめないでいる。同じようなきちんとした無難な格好をしたビジネスマン(割合としては男性が多いが女性も含む)…

客観視ってこれか

自分をどれだけ客観視できるかが大事 という話を聞くことが続いたので、そうかと思って、このブログを初回からまとめて読み返してみた。通して読み返すのは初めてだった。 書いた時期を大きく分けると、パリ、日本での大学院、そして社会人の三つに分けられ…

少しずつ引導を渡したい

アメリカ大統領選挙の結果にはとても驚いた。結果が出た当初の一週間ほどは、事実確認やアメリカ、日本、各国のリアクションを知らせるニュースを追っていた。それから少し日が経った今は、また様相の異なった複雑なショックが後から後からやってきている。 …

片山津温泉へ

長い下り坂を降りたところで、潟に面して広がる片山津温泉にたどり着く。日曜日のお昼時だというのにまるで人気がなくひっそりとしている。さびれてしまった温泉街なのだなと聞いてはいたけれど、目の前に現れた風景は予想を少し上回っていた。何はともあれ…

イヴェールボスケ

二泊三日の金沢の旅の最終日は、西の加賀市方面へ行ってみる。金沢駅のコインロッカーにトランクを預けて九時半発福井行きの列車に乗る。十時半頃に加賀温泉駅に着き、タクシーで四年前にオープンしたパティスリー兼カフェの「イヴェールボスケ」に向かう。…

読書の秋、金沢編

金沢二日目はまず鈴木大拙館へ。明治三年に金沢で生まれ、アメリカに渡った後、講演や著作によって禅文化を世界中に広めた仏教哲学者である鈴木大拙を顕彰するために計画された。彼の著作は約百冊にも及ぶのだとか。建物は谷口吉生さんの設計で、山のふもと…

工芸とデザイン

十一月四日の金曜日に休みをとり、土日にかけて金沢へ二泊三日の旅行に出発。昨年の三月までは東京からだと遥か遠くの地との感のあった金沢だが、新幹線の開通はやはり劇的な変化で、あっという間に着いてしまった。早速、金沢21世紀美術館へ向かう。あまり…

ひとまずさよならイスラエル(イスラエル、ヨルダン旅行記 20)

9月24日 午後前回の文章では世にもつまらない人たちについての話で取り乱してしまったが、舞台を熊本からテルアビブに戻そう。ヤッフォのはずれでタクシーを拾って、ホロンという場所にあるデザインミュージアムに移動する。ここでは日本人デザイナー佐藤オ…

素粒子を!(イスラエル、ヨルダン旅行記 19)

9月24日 午前昨日はたしか十一時まで海辺のバーベキューにいたので就寝が少し遅くなったが、天国的な寝具で熟睡でき、九時に起床。朝食の会場は提携している隣のホテルとのことで、やはりディゼンゴフ広場を囲むバウハウス建築の佳作「ホテル・シネマ」でゆ…

海辺のバーベキュー(イスラエル、ヨルダン旅行記 18)

9月23日 夜七泊八日の旅行の最後の夕食は、偶然にもテルアビブの海辺でのバーベキューに参加させてもらえた。飛岡の彼女のTさんが現地のバレエ団のプリマドンナとして活躍していて、テルアビブの日本人ダンサーの人たちともつながりがあり、そのコミュニティ…

バウハウス、かっこ笑い(イスラエル、ヨルダン旅行記 17)

9月23日三泊滞在したエルサレムを後にし、バスで最後の目的地テルアビブへ移動する。アンマンから西へ西へと進路を取って最後は地中海に突き当たるという大きな行路の仕上げだ。キング・フセイン〜エルサレム間と比較すると、車窓の風景は本当に同じイスラエ…

三種の疲労(イスラエル、ヨルダン旅行記 16)

9月22日午後イスラエル博物館から新市街に戻り、午後は一昨日と昨日に続いて、三顧の礼ではないが旧市街へ向かう。今日の目的地は新市街から旧市街を挟んだ反対側に位置するオリーブ山で、旧市街がよく見下ろせるスポットだという。旧市街をくねくねと通り抜…

イサム・ノグチの術中にはまる(イスラエル、ヨルダン旅行記 15)

9月22日午前昨夜は遅くまでシオン広場の音楽が寝室にも響いていたが、いつしかしっかり眠りについていたようで、エルサレム三日目の朝も順調に起床。天気は相変わらずの晴天だ。午前はまず郊外にあるイスラエル博物館に行ってみる。どのバスに乗ればよいのか…

エルサレムでのあらゆる石(イスラエル、ヨルダン旅行記 14)

9月21日 午後昼過ぎにヤド・ヴァシェムから一旦宿に戻り、午後はゆるりゆるりと歩いてエルサレムの旧市街へ出かける。昨日H君に案内してもらって主な名所は回ったけれど、再度ゆっくりと歩いてみる。昨日はどちらかといえば歩きながらの会話のほうを楽しんで…

ヤド・ヴァシェム(イスラエル、ヨルダン旅行記 13)

9月21日 午前ぱっちりと目が覚め、八時半に朝食をとりに食堂へ。中庭に面した二階の小さな食堂では、すでにテーブルを囲んでいたグループから「あなたもどう」と声をかけられ、ロシア人の女性、ラトビア人の女性二人、それからフランス人の男性と一緒に腹ご…

トレーニング(イスラエル、ヨルダン旅行記 12)

9月20日 午後入国審査のゲートを抜け、検査に預けていたトランクも見つけ、ようやくイスラエル側の空の下に出る。暑さは一層厳しくなっている。審査での心労に早起きもあいまってどっと疲れたので、値段は張るがエルサレムの宿まで45分ほどの道のりはタクシ…

審査(イスラエル、ヨルダン旅行記 11)

9月20日 午前今日はキング・フセイン(ヨルダンとイスラエルの国境)を通過した。朝六時にチェックアウトすると伝えていたのに、ホテルの受付の今朝担当の人が寝坊して少し遅れる。ものすごく眠い状態でものすごく申し訳ない気持ちになっていることがひしひ…

平和と安全(イスラエル、ヨルダン旅行記 10)

9月19日昨日と同じくホテルの庭で朝風に揺られながらの朝食をきめこみ、身支度をして出発。今朝は黄色いタクシーではなく白い車体の乗り合いタクシー(セルビス)に挑戦する。アンマンでは街の人の英語が覚束ないこともあるので筆談用の小さなメモ帳が大活躍…

丸一日がたつ(イスラエル、ヨルダン旅行記 9)

9月18日たんと十二時間寝て、気分は回復している。電子機器の電源を入れ、エルサレムの新しい宿の予約確定メールが届いていることも確認する。それから日本のカード会社に電話して、一時的に引き上げていた利用限度額を、念には念を入れてさらに引き上げる手…

素晴らしき哉、水平(イスラエル、ヨルダン旅行記 8)

9月17日 午後機内の窓からヨルダンの陸地が見えてきた。オレンジがかった大地からかすんだ空までの色のグラデーションが美しい抽象絵画のようだ。クイーン・アリア国際空港には昼過ぎに到着し、入国審査、荷物受け取りも済ませる。天気は100%の確率通りの晴…

世界の縮図を(イスラエル、ヨルダン旅行記 7)

9月17日 未明トランジットのためのアブダビの空港には現地の午前三時半に到着。空港のインテリアはアラビア装飾のパターンをモチーフにしたデザインが多用されている。アンマンへのフライトまでは七時間ほど待たなければいけない。搭乗ゲートはまだ閉まって…

いらないことばかり(イスラエル、ヨルダン旅行記 6)

9月16日出発当日は午前中だけ仕事をして午後から休暇を取り、夜の飛行機に乗る予定。ありがたいことにいつも通りすっきりと起床でき、順調に出社。計画していたところまで仕事を進めて一段落させることができ、心おきなく午後からの休暇に入れる。曇り時々雨…

前日感覚(イスラエル、ヨルダン旅行記 5)

9月15日ついにヨルダン、イスラエル(パレスチナ)旅行前日となった。とはいえ明日の飛行機は21時20分発なので離陸まではまだまだ時間があるし、ましてやアンマンに着陸するまでにはさらに丸一日近くあるのだ。子供のころから、こういった特別な日や期間の直…

テルアビブの写真(イスラエル、ヨルダン旅行記 4)

テルアビブのビーチと地中海 テルアビブのビーチ。最終目的地の都市で、中東に来てから初めて自然の水を見ました テルアビブの街。4000ものバウハウス建築が残っていて世界遺産にもなっています。でも地元の人たちの評価や愛着は今ひとつのよう テルアビブの…

エルサレムの写真(イスラエル、ヨルダン旅行記 3)

エルサレム旧市街。岩のドームと嘆きの壁 エルサレム新市街。ごく普通のヨーロッパ都市のような街並み エルサレムの宿 ヤド・ヴァシェム(ホロコースト記念館)。現代建築の傑作でした ヤド・ヴァシェムの中庭 イサム・ノグチの設計による野外彫刻庭園の、ビ…

アンマンの写真(イスラエル、ヨルダン旅行記 2)

アンマン城。丘の上にローマやイスラムの遺跡が集まっています アンマン城より アンマンのアブダリ広場 アンマンのスーク その1 アンマンのスーク その2。アラブ特有の匂いが印象的 アンマンのスーク その3 アンマンのダウンタウン。起伏の壮絶な都市 ローマ…