Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

予定を変更

冬の足音も聞こえてきたので、家電量販店で自宅用に灯油ファンヒーターを購入し、ガソリンスタンドで灯油も調達した。冬に備えて早めの行動ができた自分が、季節ごとの生活を楽しめるちょっと素敵な人になった気分でいた。冬本番がちょっと楽しみな気持ちも抱いた。ところが数日後、アパートの管理会社から突然電話がかかってきて、木造2階建ての僕のアパートでは灯油ファンヒーターは危険なので使用禁止とのこと。ファンヒーターを梱包していた段ボールがゴミ置場に出されていたのを見た大家さんが心配して管理会社に連絡し、速やかに管理会社から僕に電話が入ったという経緯のようだ。悦に入っていたのも束の間、むしろ非常識を恥じることになってしまった。ファンヒーターは試しに一度運転させてだけで、すぐに買取サービスに引き取られることになった。とほほ。

さて、前々回に「次の二回は素直に、あるいは多少ひねてポジティブな内容になる予定」と予告し、前回は多少ひねてポジティブな記事を書いた。すわ今回は素直にポジティブな内容を、と書こうとしたのだが、結論から言うと、当初考えていた内容はアップできずに終わります。会社での良いところを探そうと下書きを書いてみたのだが、前向きな内容を無理してひねり出していることが明らかで、自然に言葉が湧いて出てくる感じがまるでない。何を書くかがはっきりしていなかったり、書く対象に本当は魅力を感じておらず、どこか自分をごまかそうとしていたりすると、やっぱり駄目だ。いくら言い回しを工夫しても、描写を重ねても無駄である。

代わりにではないけれど、客観視つながりで、2013年に会社に入って以降の担当物件一覧を、バーチャートのスケジュール表の体裁で作ってみたのだが(ガントチャートと呼ぶそうですね)、この作業は楽しかった。この三年半の山あり谷ありや悲喜こもごもを思い出したり。曲がりなりにも仕事の経験を蓄積してきたことを示すバーを眺めてささやかな慰めを得たり。何より、エクセルできれいなシートを作れたことの満足感が大きかった。

先日、何気なしにレンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップのホームページを開いたら、ひとつひとつのスケッチや図面の表現の美しく明快なことにあらためて感嘆して、僕の中でも些細なドローイングを少しでもしっかり描くことが再びブームになっている。僕にとってレンゾ・ピアノという存在は、時折意識の俎上に登ってきては、手を動かして建築を考えることの単純な楽しさを思い起こさせてくれてはまた無意識へと帰っていく。