Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

2014-01-01から1年間の記事一覧

一番うれしく一番かなしい

先日一級建築士試験の合格発表があり、無事に受かっていました。まったくもって会社や学校の方々、友人や家族のおかげで、特に仕事で近しい方々はさりげなく業務量などを調整していただいて非常に受験対策にも取り組み易かったので、結果で応えることができ…

あと少し、粘れ12月

すっかり間隔が空いて、何をしていたかというと、まず11月上旬は会社の現場常駐研修に通っていた。これがとても楽しかった。昨年入社してからの会社の大小様々な研修の中でもダントツで面白かった。研修中のレポートとして毎日日記をつけていて、数年後かも…

トポフィリア

一級建築士の試験は関わった人すべてが「不毛」「無意味」といった言葉で形容する。たしかに、多分に複雑で人間臭い建築の仕事に対して試験という形式はそぐわない。しかし実は、資格学校に通ったことは本当によかったと思っている。授業が有意義だったので…

食堂つきアパート

建築系の雑誌などでは「食堂つきアパート」という作品名がついているこの建物、近くだから見に行きたい見に行きたいと思いながら数か月が過ぎてしまっていたものを、日曜の昼にようやく訪れることができた。"ties"というレストラン・カフェが1階にある、"St…

子犬とかジョコビッチとか in駒場

一級建築士の製図試験を無事に受け終わった。7月の学科試験の頃から「コロンビア戦に臨む日本代表のように絶望的」などと言い続けていたが、よくもここまでたどり着けたものだ。製図試験では自分の力をほぼ出し切れたとは思う。ただ別に完璧な図面が描けたで…

誕生日のあれこれ

先月8月は近しい人が誕生日であることが多かった。その中の一人は8月上旬生まれなのに名前に「秋」の漢字があり、一瞬なぜだろうと思ったが、立秋だからということだったようで、なかなか味わい深い名前だと思った。そんなこんなで今回は誕生日について不思…

いつも心にグルベンキアン

留学してとても良かったことのひとつは、ヨーロッパの色々なすばらしい場所を訪れて、日本や東京でもそれらに負けないような良い場所を発見していきたいという気持ちの張り、ある種のハングリーさが出てきたこと。パレ・ロワイヤル、ビュット・ショーモン、…

バテバテの実、隈さんの世田谷

涼しく、日の入りも早くなってきて、秋を感じる最近だ。7月末以来は、自分の気分の中でも10月に行われる製図の試験が大きなウェイトを占めているので、意識の起点も秋であることが多い。製図対策からは予備校に通っていて、長いものに巻かれる罪悪感をちくち…

熊高生諸君(その2)

(前回の続き) さて、接した高校生たちの印象となると、大袈裟に言って熊本や日本の将来が少し心配な気持ちになったのだった。しかし、あくまで第一印象。先月に突然この東大研修(東大志望の高校生ばかりではないのだが、こう呼ぶらしい)の話が来て以来、…

熊高生諸君(その1)

自意識過剰になるつもりはないが、自分の一言が高校生の将来を左右するかもしれない状況というのは新鮮な体験だった。先週、僕の出身の熊本高校の2年生が40人ほど、引率の先生方に連れられて東京に夏のオープンキャンパスに来ていた。それで、2泊3日の日程…

「野性の少年」のように

日曜日に一級建築士の試験(学科)を受け、解答速報による採点の結果、合格安全圏の点数をとることができた。マークシートの記入ミスが怖いものの、9月に正式に学科の合格発表があり、10月に最後の製図の試験がある。何はともあれ一段落、一安心。会社として…

ワールドカップ

最近あまりブログを書いていないが、一級建築士試験(学科)があと一か月後に迫ってきて、平日は仕事、休日は勉強という日々ですっかり余裕を失っている。それは時間的にというより心理的にであって、勉強はいまいちはかどっていない気分だから焦る。だから…

発光地帯から一歩ふみだす

今月は日々の仕事やら勉強やらですっかり余裕がなくなって剣呑だ。連休明けの次の週には、自覚はあまりなかったが疲れが出たのか、具合が悪くなったりした。ううむと横になって休んでいると取り留めのないネガティブな考えが頭の中で循環しだして、『発光地…

これは連休だろうか

五月の連休は一日は休日出勤をして仕事、あとはおおむね一級建築士試験の勉強で終わった。試験は7月末にせまり、最近とみに勉強の遅れを取り戻さねばと焦り始め、やや孤独なたたかいがこの先3か月は待っていそうだ。なお、会社の同期で2年目の今年に受験する…

塩尻とえんぱーく

茅野市民館ほど有名ではないが、中央本線沿線の公共建築の傑作と思うのが、数年前にオープンした塩尻市市民交流センター「えんぱーく」。用途は図書館を中心に市民サロン、子育て支援センター、商工会議所、市役所分室、ギャラリー、民間オフィス、ショップ…

新年度、地図が好きでして

4月になり、無事に2年目に入りました。隣の席がにぎやかな人から、また別の個性のにぎやかな人に変わったりしたが、僕は異動もなく、これまでと同じ担当の仕事を同じ人たちと続けるので大きな変化はない。4月1日は上長の方が高級喫茶店で少し話す時間をとっ…

雨にも負ける自分だけれど

僕の部屋に、随分前に松本の祖父母の家からもらってきた、帽子をかぶった宮沢賢治の黒いシルエットに白い文字で「雨ニモマケズ」が書かれた平らな木の飾り物がある。宮沢賢治は特別に詳しい訳ではないが、たとえば漫画家の羽海野チカの自作への取り入れ方が…

ラカトン&ヴァッサルの心意気で

社会人になって、さすがに学生時代と比べると経済的な余裕のある生活になった。スーパーでバーモントカレーよりも数十円高いジャワカレーをためらうことなく買うときいつも、「偉大な時代が始まった。新しい精神が存在している」にも似た昂揚感を味わう。こ…

茅野市民館など

2月以降あまりブログを書く時間をもてていないのだが、今日は松本の祖父に会いに行った帰りに立ち寄った茅野市民館の建築のことなど。だいぶ前に訪れたことはあったのだが、なにせ2007年の建築学会賞も受賞した名高い建築で、仕事を始めてから参照すること…

誓わねばならない

久々の更新だ。この間まで会社の仕事で若手主体のチームで参加したコンペなどで忙しかった。雪が降り積もった週末も、閑散としたオフィスで淡々と設計の案を練っていた。そのようにして頑張りはしたけれど、個人的に最終提出物にはあまり、あるいは全く満足…

パレードのルール

仕事のスケジュール的に明日から忙しい時期に入り、2月中旬迄は終電で帰る日が続くつもりでいた方がよさそうだ。しかも世間では風邪やインフルエンザが流行っているから尚更体調に気をつけねば。ところで近々、我が社では新入社員がこれまでの約一年を振り…

海、今年の抱負

先日、「書初め〜2014年のカレンダーを作ろう」というささやかなイベントに参加した。これは2年前にも参加させてもらった書道家姉妹の朝凪&夕凪先生のイベントで、昨年は修士論文の提出間近で行けなかったのだった。今年はカレンダーの用紙の上半分に、参加…

たまにはさぼってほぼ写真

と言いつつ、普段さして気合いを入れて書いているわけでもないけれど、スノボの写真が届いたので。前の記事に追加しようとしたら、レイアウトがいまいちと感じられたので、独立した記事でアップする次第。 おーおー、こうしてみると、ある知り合いに指摘され…

失われた雪を求めて 2

前回の記事から発展して、今日はスキー場の話。以前このブログでゴルフ場について批判的に書いたことがあったのだが、スキー場に対しても同じような違和感を感じる。 (http://d.hatena.ne.jp/rihitomitsunaga/20120905/1346849377)リフトやゴンドラから見…

失われた雪を求めて 1

2014年最初の更新です。今年もよろしくお願いします。年末年始は熊本の実家で過ごした。熊本で迎える正月は2008年以来だった。東京に戻って月曜からはまた仕事も始まった。最初の週からやるべきことは山積していたが、相次ぐ忘年会やら何やらでペースを乱し…