Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

建築

ウラジオストク

ブログの更新間隔がしばらく空いてしまったが、仕事の忙しさが続いている。2019年に入ってからは休日出勤に出ることも増えている。ただ8月の9日~12日は、暦の三連休にその休日出勤の振替休日を加えて四連休をつくり、ロシアはウラジオストクに3泊4…

アアルト展

やはり、アアルトの建築はとらえどころがない。 東京ステーションギャラリーで開催中のアルヴァ・アアルト展に行ってきた。世界を巡回中で、日本でも久々のアアルトの展覧会であるらしい。まとめ方は丁寧で、時代やテーマごとにアアルトの設計した建築やデザ…

デンマークへ

来週末から遅めの夏休みをとって、一週間デンマークに旅行に行ってくる。2年ぶりの海外旅行だ。 デンマークは、自分で調べても、行ったことのある人たちから話を聞いても、いたって安全で平和で快適なようだ。そして一般の人には馴染みが薄いかもしれないが…

後輩たち

なぜか7月に入ったあたりからクライアントからの作業の依頼が増加し、お盆もお構いなしという感じで舞い込んできて、どうしたものかという状況だ。そこで上司の方とも相談し、一年目から三年目の若い衆にも少しずつ作業を振ることにした。僕は彼ら彼女らの…

和泉川、谷戸の風景

先の日曜日、知人の溝部さんが設計した住宅のオープンハウスに訪れた。場所は横浜市の内陸部、相鉄線のいずみ中央駅から十分ほど歩いたのどかな住宅地で、少しだけ高台になっている敷地に木造二階建てのその家は建っていた。午後二時ちょうどに到着すると、…

日本代表の件、アルゴリズムなど

1か月ほど前にサッカーには色々な種類の面白さがあるという話を書いたが、まさか日本代表がワールドカップの舞台で、サッカーにはこんな珍しい事態も起こるのだという例を示すことなるとは思わなかった。 勝つための戦略か、アンチフェアプレーか。この境界…

ガーデンウェディング

6月16日の土曜日、パリの留学仲間の結婚パーティーに招待され、参加した。留学で一緒だったのは「子どもたちに誇れるしごとを」している某ゼネコン勤務の新郎のほうだが、インテリアデザインの事務所で働いている奥さんとも彼を通じて面識があった。会場の座…

シュールレアル散歩

5月末、府中にある宿泊室付きの大きな研修施設にて、1泊2日で中堅社員研修なるものがあった。プロの外部講師の方のもとで、自己啓発、自己成長といったテーマで様々な講義や演習が行われた。役に立ったかは年月が経って振り返らなければなんとも言えない…

ですます調

先週の時点では決めかねていた個人テーマ研究は、単純ながら、建築を見に行って文章にまとめるというものにした。月一のペースで定期的に更新することが目標。また、切り口や掘り下げ方の工夫が必要とも思っている。ラフなメモを持って部長に説明にいったと…

いきもの係

新年度が始まった。自分はこれまでと同じ部署で、ボリュームチェックとインドネシアの物件という同じ仕事を続けているが、やはり新年度特有の気持ちの張りがあったのだろう、木曜の夜からがくんとエネルギーと集中力が切れた。どうしても四月は五月病の準備…

時間の単位

3月になり、例によって会社では人事異動の辞令が発令されている。自分は変化がないようだが、二人の上席の方が、四月から別部署へ異動することになった。二年間にわたって助けていただいたので、感謝している。新しい部署で継続する物件もあるらしい。建築の…

「くまのもの」などなど

ここのところ、書きとどめておきたいような建築にまつわる出来事が三つ続いた。ひとつめは、法政大学での陣内秀信先生の最終講義。先生の数十年におよぶ膨大なフィールドワークを一気に振り返る講義は、イタリアをはじめとする世界を一気に旅したようなエン…

プレゼン研修

いつの頃からか、プレゼンというものが嫌いになっていた。特にパワーポイントで用意したスライドを説明していく形式のものが。自分がするのも、他人のプレゼンを聞くのも好きではない。たとえばTEDのプレゼンの中には感銘を受けるものもあるが、そのレベルで…

イスラーム幾何学芸術展

「イスラーム幾何学芸術展」を観に行ってきた。そもそもは、フェイスブックで何人かの友人が関心を示していて、その存在を知った展覧会だった。 武蔵小杉駅すぐ近くの、川崎市の施設の一室が会場で、入場は無料。ヒジャブをまとった、日本語と英語の話せる女…

ついにイギリスへ

建築学科の同級生がロンドンに留学するので仲間たちで送別会を開いた。場所は渋谷。マークシティの中で道に迷ったため少し遅れて道玄坂の中ほどにあるビルの高層階のお店に入ると、懐かしいようなそうでもないような顔がもう揃っていた。 主賓を含めて六人が…

軽犯罪

ある写真家の作品を見にギャラリーに行ってみたら、写真は綺麗だったし、また、隣で開催されていた画家の展示も魅力的だった。そして、ギャラリーの空間自体も、ホワイトキューブの展示室とタイル敷きの通路の切り替えとか、床置きで天井を照らす無造作な間…

予定を変更

冬の足音も聞こえてきたので、家電量販店で自宅用に灯油ファンヒーターを購入し、ガソリンスタンドで灯油も調達した。冬に備えて早めの行動ができた自分が、季節ごとの生活を楽しめるちょっと素敵な人になった気分でいた。冬本番がちょっと楽しみな気持ちも…

ひねられたネガティブ

融通がきかないというかブレないというか、会社に通い始めてから三年以上が過ぎても未だに、むしろますます、会社周辺のビジネス街の雰囲気になじめないでいる。同じようなきちんとした無難な格好をしたビジネスマン(割合としては男性が多いが女性も含む)…

New Jewelry

三年前に大学院の卒業旅行でロンドンに行ったときに一度だけお会いした、現地の建築事務所に勤めていたアイさん。彼女は、今はロンドンの事務所を辞めて日本で活動しているのだが、建築だけでなくジュエリーのデザインもしていて、作品が出展されるNew J…

検閲にかかる

日曜の午後に、りんかい線の青海駅の近くで開催されている建築展「ハウスビジョン」を見に行こうと家を出た。当初は会社の友人二人と一緒に行く予定を立てていたのだが、二人とも日曜日に打ち合わせが入ってしまったとのことで、一人で出かけた。ところが、…

私たちの敷地たち

ある場所では、天空率を有利にするために、敷地の少しでっぱった部分を削って敷地を縮小した。ある場所では、平面的なでこぼこの激しい不整形な敷地のため、どうしても無駄な空きスペースが多くなり、しかも天空率の条件が厳しく、計画建物は四角い箱が中途…

高校生に語る建築

僕の出身高校である熊本の高校の二年生が二泊三日で東大のオープンキャンパスに訪れる毎年恒例の「東京ツアー」、その一環で東大卒の社会人OBの人たちの話を聴く会があり、過去二年と同様に僕も呼ばれ、参加してきた。会場は飯田橋にあるビルの貸会議室で、…

おめでとうオースミップ

今は昔の2010年から2011年にかけて、僕たちはヨーロッパへ留学した。このブログにもたびたび登場してきたこの交換留学プログラムAUSMIP(オースミップ)は今でも継続されていて、なんと、このたび日本建築学会の教育賞なるものを受賞した。火曜日にその祝賀…

見出された時

(ジョイスとプルーストにはまだ全く手が出せずにいるのに題名だけいただくのは気がひける。一方で、題名を知っているだけでも、小説との付き合いは開始されている。)4月に設計部に戻ってきて3か月近く経ち、ようやく仕事を思い出してきた。都市計画のコン…

スポーツと形について

招待券を頂いたので、先々週の日曜日に、体操の全日本選手権(種目別)を見に、代々木体育館に行ってきた。僕は体操には明るくないが、中高で体操をしていた会社の先輩と一緒に行き、色々と教えてもらいながらの観戦は楽しかった。最初に競技の話。採点競技…

込めすぎた思い

新宿駅南口の甲州街道沿いにオープンしたばかりの「バスタ新宿」に行ってきた。線路上空に巨大な人工地盤を積層して作られた交通ターミナルで、西口方面に分散していた遠方へのバス乗場やタクシー乗場を集約したものだ。工事の困難は想像を超えるものがあっ…

四月のまろやか

昨年度の一年間はそれまで馴染みのなかったかつ自分がすることになるとは思っていなかった都市計画のコンサルの仕事にとまどい、例えばそれまでとちょっと違う日常語「容積率の積み上げ」「人にやさしいまちづくり」などを使いこなせず、 自分の目的意識や行…

18Q4

丸の内の三菱一号館美術館にある「Cafe1894」は、ジョサイア・コンドルの設計によるオリジナルの三菱一号館(現在の建物はその復元)が創建された年号 ー 1894(明治27)年 ー が店名の由来。名付け方自体は何も悪くないと思うけれど、偶然にも村上春樹の『1…

新校舎などが完成

2013年に入社した頃から設計を担当していた高校の新校舎などが完成した。建物は昨年の夏に竣工引渡しを終え、9月から授業でも使われ始めていた。その後秋から冬にかけて旧校舎の解体や改修、外構の整備などが行われ、12月に一連の事業がひとまずの完了をみた…

移動祝祭日

8月に入ってから、パリ留学時代の友人たちと会う機会が3週末連続で続き、「久しぶり!」「一週間ぶり!」「職場でいつも会ってるけどね」から始まる会話や何やかやから本当に元気をもらっている。特別にふさぎこんでいたわけでもないが、彼ら彼女らに会うと…