Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

パレードのルール

仕事のスケジュール的に明日から忙しい時期に入り、2月中旬迄は終電で帰る日が続くつもりでいた方がよさそうだ。しかも世間では風邪やインフルエンザが流行っているから尚更体調に気をつけねば。

ところで近々、我が社では新入社員がこれまでの約一年を振り返るという研修があるのらしい。それに乗じてこの場でも簡単に顧みてみようと思うも、自分の性格を考えれば容易に想像できるように、満足できていないところが先に先にと思いついてくる。

まずは、一年経つ頃にはもっともっと仕事に関してスキルアップしているものかと思っていた。それどころか逆に悪い意味での要領の良さ、すなわち横着ばかり覚えてはいないかと不安に苛まれる。
次に職場の人間関係も、全然悪くはないのだが、ばっちり馴染めているとも思えずで。しかしこの件に関してはそこまで心配していない。過去の自分を振り返ってみても、即座に居心地のよさに到達してしまったのは熊本高校とパリくらいのもので、どちらも余程の例外だったと思う。元来自分は「スロースターター」で、子供の頃から新しい環境に本当に馴染み、愛着を感じるまでには大体一年以上はかかっていた。たまたま今月はスノボや先輩同士の結婚式で集まる機会の多いサッカーサークル「スペランツァFC」に至っては、大学卒業後はたまにしか顔を合わせないながらも細々と、しかし着実に仲間たちから刺激を受けている。大学一年生のときには僕はほとんど練習に行かずメンバーの名前すらロクに覚えずであったのに(ごめんなさい)。スローなコミュニティの面白味が今やもう不思議の域にある。

仕事の反省に話題を戻すと、形式張ったビジネスマナーが最も分かり易い例だと思うが、「これはこういうものだから」「みんなやってるから」と、あまり考えずとりあえず頭に詰め込む、ということは何かと多くなったなぁ。今はそういう時期…という大義名分でどこまで素通りしてよいのかも考え込むところだ。以前の記事で、「システムの原理が判ってないのに応用していることが人生の殆どだ」というセンテンスを引用したことがあったが、今回は同じような内容をよりアーティスティックに表現した(と僕は解釈しているのですが)

本当のこと誰も話さなくても
続けることそれがパレードのルール

を記しておこう。いやはや真実であるよ。でも、、、

建築が好きだというある種の子供染みた気持ちは意外なほどに変わっておらず、今うだうだとぼやいていることも結局いずれ建築に統合されていくのだという期待も確実にあるわけで、悲観しているのか楽観しているのか、よくわからない。「パレードのルール」は詩的なだけに、また違った解釈もできそう。