Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

2016-01-01から1年間の記事一覧

イスラエル、ヨルダンの旅(イスラエル、ヨルダン旅行記 1)

先週1週間、イスラエルとヨルダンに旅行に行ってきました。濃密なアラブ世界のアンマン、審査の厳しすぎる陸路でのイスラエル入国、宗教民族ごた混ぜのエルサレム旧市街。そして中高の友人―今はテルアビブのワイツマン研究所で素粒子の研究をしている飛岡―…

New Jewelry

三年前に大学院の卒業旅行でロンドンに行ったときに一度だけお会いした、現地の建築事務所に勤めていたアイさん。彼女は、今はロンドンの事務所を辞めて日本で活動しているのだが、建築だけでなくジュエリーのデザインもしていて、作品が出展されるNew J…

検閲にかかる

日曜の午後に、りんかい線の青海駅の近くで開催されている建築展「ハウスビジョン」を見に行こうと家を出た。当初は会社の友人二人と一緒に行く予定を立てていたのだが、二人とも日曜日に打ち合わせが入ってしまったとのことで、一人で出かけた。ところが、…

まさに文明の憂鬱

いつもと違った靴を履いたわけでも、長い距離を歩いたわけでもないのに、金曜日に右足の裏の中央付近、土踏まずの足先寄りの位置にマメができて、みるみる大きくなり、翌日の土曜日には直径二センチ、高さ一センチ程度の大きさにまでぷっくりとふくらんだ。…

HELLO

午後三時に上野の森美術館に着いてみたら、建物の外にまでものすごい行列ができていて驚いた。三十分くらいは待つのではないかと思ったけれど、せっかく来たのだからとチケットを購入して行列に加わった。真夏の炎天下の日にありながら、木立と庇の涼しい影…

私たちの敷地たち

ある場所では、天空率を有利にするために、敷地の少しでっぱった部分を削って敷地を縮小した。ある場所では、平面的なでこぼこの激しい不整形な敷地のため、どうしても無駄な空きスペースが多くなり、しかも天空率の条件が厳しく、計画建物は四角い箱が中途…

高校生に語る建築

僕の出身高校である熊本の高校の二年生が二泊三日で東大のオープンキャンパスに訪れる毎年恒例の「東京ツアー」、その一環で東大卒の社会人OBの人たちの話を聴く会があり、過去二年と同様に僕も呼ばれ、参加してきた。会場は飯田橋にあるビルの貸会議室で、…

今欲しているものは

どうも最近はちょっとした思考や文章の流れや構成がよろしくない。たぶん原因は焦りすぎていることなのだろうと思う。忙(せわ)しない仕事のリズムに身体や頭が生活全般にいたるまで巻き込まれてしまい、目の前の一事一事、一語一語を丁寧に積み上げていく…

おめでとうオースミップ

今は昔の2010年から2011年にかけて、僕たちはヨーロッパへ留学した。このブログにもたびたび登場してきたこの交換留学プログラムAUSMIP(オースミップ)は今でも継続されていて、なんと、このたび日本建築学会の教育賞なるものを受賞した。火曜日にその祝賀…

シーズンの振り返り

海外サッカーの2015−16シーズンが幕を閉じた。僕にとっては、昨秋にiPhoneとiPadを揃えたことによりサッカー観戦も変わった。シーズン終盤に入ってからは、朝起きたらまずは主要各国のリーグ戦やチャンピオンズリーグの結果速報とハイライト動画をチェックす…

見出された時

(ジョイスとプルーストにはまだ全く手が出せずにいるのに題名だけいただくのは気がひける。一方で、題名を知っているだけでも、小説との付き合いは開始されている。)4月に設計部に戻ってきて3か月近く経ち、ようやく仕事を思い出してきた。都市計画のコン…

スポーツと形について

招待券を頂いたので、先々週の日曜日に、体操の全日本選手権(種目別)を見に、代々木体育館に行ってきた。僕は体操には明るくないが、中高で体操をしていた会社の先輩と一緒に行き、色々と教えてもらいながらの観戦は楽しかった。最初に競技の話。採点競技…

説得や行動

熊本地震から1か月半が経った。ようやく現地では余震が収まってきたと聞くが、これから過酷な梅雨、そして夏がやってくるので、まだまだ気にかけることをやめてはいけないようだ。さて、僕に関しては、家族や友人知人、家は無事だったものの、本震から2日後…

込めすぎた思い

新宿駅南口の甲州街道沿いにオープンしたばかりの「バスタ新宿」に行ってきた。線路上空に巨大な人工地盤を積層して作られた交通ターミナルで、西口方面に分散していた遠方へのバス乗場やタクシー乗場を集約したものだ。工事の困難は想像を超えるものがあっ…

四月のまろやか

昨年度の一年間はそれまで馴染みのなかったかつ自分がすることになるとは思っていなかった都市計画のコンサルの仕事にとまどい、例えばそれまでとちょっと違う日常語「容積率の積み上げ」「人にやさしいまちづくり」などを使いこなせず、 自分の目的意識や行…

土曜日、敬意、弱み

土曜日のお昼前の時刻、駅前のスーパーで従姉とその子供(小学校1年生の男の子)に偶然会った。昨秋に祖母のお葬式の折に熊本で会って以来だった。僕が1月下旬に引っ越してきて同じ最寄駅になることを、なんとなくの億劫さから知らせていなかったので、むこ…

小松亮太 タンゴの歌

友人のK野君から「ピアソラ好きの方へ」という誘いを受けて、東京オペラシティでのコンサート「小松亮太 タンゴの歌 featuring バルタール & グラナドス」を鑑賞した。僕はピアソラ信者というには全然経験不足であるが、素直に好きだし、アコーディオンとバ…

会社の話

3月1日、会社から今年もまた異動を言い渡され、4月から建築設計の部署に戻ることになった。周囲の人たちからは「よかったね」と声をかけられることが多いが、「いいも悪いもない。そうですか、という感じです」と正直に答えることにしている。昨年からの都市…

越後湯沢へ

2月20日、大学の建築学科の同級生5人で日帰りのスノボをしに新潟は石打丸山スキー場へ。東京駅からの上越新幹線自由席は異常な混雑で、大宮駅から乗った仲間は、通勤の満員電車さながらの人混みにより、東京駅組がやっとのことで確保した席にすらたどり着け…

結婚披露宴

2月前半の週末に2週続けて結婚披露宴に出席した。最初は横浜、次は熊本だった。めでたく、そして、ありがたい。しかしながら、日頃は使わない心身のエネルギーを消耗するようで、疲労が溜まりもするのだった。こうも続くと、いっそ離婚披露宴なんてあったら…

18Q4

丸の内の三菱一号館美術館にある「Cafe1894」は、ジョサイア・コンドルの設計によるオリジナルの三菱一号館(現在の建物はその復元)が創建された年号 ー 1894(明治27)年 ー が店名の由来。名付け方自体は何も悪くないと思うけれど、偶然にも村上春樹の『1…

天国

帰宅ルートのなかに面白い道がある。最寄り駅から商店街を通り抜けた先、道幅が広くなり、緩やかにカーブしつつ、賑やかさの余韻も残すようにお店が点在しているところ。行き来する人の数は多いけれど、歩道がない。かといってあまり建物の間際を歩くのも心…

新鮮なような懐かしいような

前回の記事でさらっと触れたが、引越しをした。2013年4月の入社時からお世話になっていた社宅の入居期限がきたので、自分で探した新しいアパートに移った。ちょうど僕たちの入社の時期に新築されたその社宅は設備快適、通勤便利、家賃低廉と良い条件がことご…

そんな言葉だけではとても済ませられない

1月23日の夜、引越し先のアパートの部屋で段ボールの荷ほどきをしていた途中、なんとはなしにスマホでフェイスブックを開いたら、ある知り合いが結婚の報告をアップしていた。簡単な文章と、結婚式の写真が数枚。僕はその人の近況を把握せずにいたので、突然…

新校舎などが完成

2013年に入社した頃から設計を担当していた高校の新校舎などが完成した。建物は昨年の夏に竣工引渡しを終え、9月から授業でも使われ始めていた。その後秋から冬にかけて旧校舎の解体や改修、外構の整備などが行われ、12月に一連の事業がひとまずの完了をみた…

久我山へ

「本当に狭いんだな。」 國學院久我山高校のグラウンドを一目見て、びっくりした。サッカーのコートの半分がとれるかどうか。11日に行われた高校サッカー選手権の決勝戦を、何年ぶりだろうか、じっくりとテレビで観戦した。対戦カードは東福岡 対 國學院久我…

新年、がんばれ熊本

3か月以上もブログの更新が空いてしまった。書く習慣から離れて2週、3週と過ぎていくと、それなしでの生活がたちまちできてしまい、後回しになってしまうものだなと感じる。9月のアメリカ旅行ではそれなりの量の記事を書いて、その後しばらく更新がお留守に…