新年、がんばれ熊本

3か月以上もブログの更新が空いてしまった。書く習慣から離れて2週、3週と過ぎていくと、それなしでの生活がたちまちできてしまい、後回しになってしまうものだなと感じる。9月のアメリカ旅行ではそれなりの量の記事を書いて、その後しばらく更新がお留守になり、さて、そろそろ何か書くことが出てきそうかなと思っていた11月半ば、あのパリでの同時多発テロが発生した。SNS上でパリにいる知人たちは現地の状況を報告してくれ、日本にいる多くの知人も、思うことや願うことを発信していた。自分としてはブログやSNSの情報の海にこれ以上なにか言葉を投げ込むこともあるまいと、静かに普通の生活を続けるというスタンスで2015年内は過ごそうと決めて、年を越すことになった。

年末年始は実家のある熊本で過ごした。しかしながら、帰省の、というより熊本の全体の印象は、なんというか、「ぐだぐだ」だった。今回は手頃な航空券が見つからず、長時間の移動が必要でしかも高価な新幹線で帰った熊本は、大きな地方都市に特有の、ロードサイドのどこまでも弛緩した風景が相変わらずながら広がっていた。空は晴れていたとしてもたいていはかすんでいて、関東のあの抜けるような爽快な水色もなければ、信州の空や大気の身が引き締まるような清冽さも求められない。もちろん家族や友人たちの顔が見られるのは喜ばしいのだけれど、狭い意味での自然、それから広い意味での自然としての都市となると、自分の中での好き嫌いのレベルでの話としては、近年の熊本はなかなか振るわず、今回もなかなか浮上のきっかけを見つけられない正月だった。なんとかしたいものである。