Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

アートポリス、路面電車

九州新幹線の開通で、しばらく見ない間に熊本駅周辺が大いに様変わりしていた。熊本駅は市街地からは離れたところにあり、開発ラッシュという様相を呈している。

それもあって駅周辺にはくまもとアートポリスのプロジェクトが集中している。デザインヌーブの公衆トイレ、藤江和子の橋の照明、クライン・ダイサムの交番、そして駅前広場は西口が佐藤光彦、東口(写真)が西沢立衛。だが、、、

どれも今ひとつしっくりこない。熊本駅周辺に限らず、アートポリスの建築の多くについて、もちろん一概には言えないが、どうも地に足ついてないように感じてしまう。それは建築家の実力云々以前に、より深く、自治体等のクライアントや一般の人たちが建築に表層的なデザイン以上には多くを期待していないようなところがあるから、とも感じてしまう。伊東豊雄も、八代市立博物館の仕事を振り返って、そんなことを語っていた気がする。



ポジティブに感じた様変わりもあった。熊本市の街中を走る路面電車がリニューアルしていて、サインは新たに統一され、外国語の表示も整えられた。線路は緑化が部分的に進んでいる。そして料金は150円(お年寄りと子供は80円)均一と明快になった。これからも整備とデリバリーを続けてほしい。