Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

熊本という帰省先

今日から一週間ほど、熊本市の実家に帰省している。フランスに行く前、昨年の8月に帰って以来だ。今は青春18きっぷが期間外なので、三年ぶりに飛行機で往復する。かなり早朝の便だったので、普段なら起きたくらいの時刻には熊本に着いてしまった。


西に金峰、東阿蘇。天下の名城に城下町。これが熊本市である。
一方で、味気無いロードサイドやマンションが延々と続く、夢も希望も愛着もない物哀しい風景が広がる地方都市の例にも洩れない。

パリにいた時、まりちゃんだったかたくだったか忘れたが、「熊本についても客観的に淡々と語るよね」と的確な指摘を受けたように、僕はずっと幼い頃から熊本で育ったわけではない。とはいえ、自分は根無し草だなどというコンプレックスとも幸い無縁でいられている。

だから、one of them であると同時に only one であるところのものとして、熊本は自分の中に位置づけられているのではないか。そして熊本だけでなく自分の内面において、こんな矛盾を自然に調和させることが、自らのアイデンティティを発見していく糸口なのではあるまいか。

というわけで(どういうわけで?)、心が帰れる場所でいてくれ MY HOME TOWN。一週間よい休養になれば。