Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

GSが終わって

9月2日から10日にかけて行われていたグラウンドスケープデザインワークショップ(GS)が終わった。寝る暇しかない忙しい一週間だったが、内容の濃い充実した期間を過ごせた。

「郊外におけるデザインの可能性」と題したワークショップ。様々な大学から土木・都市・建築などの専攻の学生が集まり、東大の社会基盤学科の演習室を作業場に、四人一組のグループで設計の課題に取り組んだ。十人前後の講師陣は、東大名誉教授の篠原修さんや、内藤廣さんや乾久美子さんといった人間性豊かな建築家などの面々。脱線だが、乾さんは中間発表と最終発表のときの洋服がかわいらしいと好評だった。また、僕は今まで馴染みがなかった西村浩さんや小野寺康さんとは、まちづくりのストーリーの観点からの議論をたくさんできて非常に新鮮だった。各グループに一人ずつ付いたチューターの先輩方にもお世話になった。

課題の敷地は茨城県牛久市で、現地を訪れてみると、いかにもさえない地方都市という印象を受ける。駅近くに明治時代にできたシャトーカミヤ(下に説明)という文化遺産があり、今はテーマパークの残骸のようなこの広い敷地を、まちづくりの新しいパブリックスペースとして計画するという課題だった。そもそも何を作るのか、から考えなければならない所がまず大変で、四人で大いに苦労した。

長くなったので、とりあえず今日はここまで…。


シャトーカミヤは、茨城県牛久市にあるワイン醸造施設である。「シャトー」は一貫生産醸造所に対する称号で、原料を生産するブドウ畑は大部分がなくなったが、極僅かに継続している。通称「牛久シャトー」。事務室(現・本館)など3棟の建物が日本国の重要文化財に指定されている。(Wikipediaより)