うれしい誤算

Dan、Lina、Tsuyoshi、それからCatherine。パリでインターンさせてらった4人の建築家・デザイナーについて、僕にとっていずれも共通していたことがあった。それは、最初に会ったときに、互いに目を見て握手をしたということ。ボスとインターン生、雇う側と雇われる側、そういったくくりはさておき、人 対 人 というシンプルな関係がまず浮かび上がる。とても象徴的だった。

今、就職活動が始まって、会社説明会等でちょこちょこと慌ただしくなってきた。そこでは前述の人対人なんて期待できず、世間一般で言ういわゆるリクルーターと就活生の後者を当たり障りなく演じていくのだろうと思っていた。ところがふたを開けてみれば、詳しくは書かないけれど、意外にそうでもないと感じるエピソードも経験できていて、ささやかながら嬉しい誤算である。

受かる落ちるとはまた別の次元で、大きな就活のシステムの中からシンプルで本質的な人間関係をすくい上げていくことができれば。そんな気持ちも持ちつつ過ごしていく気がしている。