土曜日の夜
土曜日の夜は、フランス語のクラスのメンバーで、飲み会というほどではないけれど集まってバーへ行った。ささやかな集まりだったけど、これが気楽で楽しかった。
まず21時の集合時間にほぼ全員が遅れてきて30分遅れで8人が集まる。
次に店を探すが、パリに到着して間もないエトランジェばかりなのでいっこうに見つからず。しかもみんな会話に夢中で、探す気もないからね。
結局、どに着いたのか分からないくらいぐるぐる周った後で一軒の店に決める。店先の屋外の席というのは素直に気持ちがいい。
ここは学校ではないので、皆フランス語から解放されて英語で会話する。もう誰も「ジュ」とか「エスク」なんて言わなかった。英語がこんなに簡単と感じるのは初めてだ。それに今は、自分が日本語をちゃんと話せることがむしろ不思議に感じ始めているくらい。
ヨーロッパの学生も日本の建築家を知っているから話がしやすい。
アンドー:巨匠になるにつれて作品がつまらなくなる。
セジマ:最近はカーブばかり使ってる。
イトウ:良い建築もあれば悪い建築もある。
など、一般的な意見は大体共有されているみたい。
24時頃に適当に地下鉄の駅を見つけて帰る。大学1年生のときみたいな初々しい一日。