Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

運試し、福地の不運

留学する際、ある友人が「多少の差別は気にしないほうがいいよ(笑)」とアドバイスをくれたけれど、今のところこっちの人の差別や冷たい態度も想定の範囲内だし、むしろ皆おおむね親切で愛想がいいのでうれしい。

多くのフランス人の学生は「困ったことがあったら何でも聞いていいよ」と笑顔で言ってくれて、実際すでに相当助けられている。また、留学生担当の事務をとりしきっているマダム・ヴィドマンとマダム・ユーグも親切。(イチローがヒットを打つくらいの高確率で何かしら手違いを起こすのはご愛嬌だが。)僕たちが当初の手続きで保険会社に数十ユーロ余分に料金を取られるというトラブルがあったときも、大いに感情豊かに「オー、何ということ!まだ何もフランスのことを分からない留学生をだますなんて。大丈夫。私がかけあってキャッシュバックさせます。」と処理してくれた。寮の受付の人たちや近所の郵便局の職員もにこやかだった。

けれど、もちろん嫌な思いをすることも多々ある。オペラ座付近の日本人街、そこのとある受付の日本人はフランスかぶれ(?)の高飛車な態度で会う人すべてを不快にさせる。あと説教をたれたがる人も多い。なんで通りすがりの見知らぬおっさんに、フランスに来たらフランス語ができなきゃと説教されなければいけないのか。

こんな調子で人によって差が激しいから、どんな人に会うかでその日の運試しができる。この点でツイてないのが千葉大から来た福地。ビザ関係の健康診断に行ったとき、普通はさらっと問診が終わったが、彼だけは嫌な医者にあたり、なぜか散々おこられた挙句に、健康なはずなのに一人だけ後日また行くことになったらしい。かなり食い下がったがそれも無駄だった。それから定期も彼だけ何も届いていない。同じ書類を郵送したはずなのに。可哀相だなあと同情しつつも、自分じゃなくて良かったとも思っている矮小なボク…。