Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

満を持してマキアヴェッリ

ひさかたぶりに日本語の本の読書をはじめた。塩野七生の『わが友マキアヴェッリ』の文庫版全3冊で、ルネサンス時代のフィレンツェ共和国に仕え、『君主論』を著した政治思想家であるニコロ・マキアヴェッリの生涯を書いた小説。成田空港で買ってフランスに来るときの飛行機の中で全体の半分ほど読んだが、着いてからの忙しさなどでそれっきりになってしまっていた。ゆっくり本を読む気持ちの余裕もなかったのだと思う。

途中まで読んだ限りではものすごく面白くて、また最初から読み始めたいと思っていたので、満を持しての再開だ。塩野七生のいつものとおりの慎重な書き出しから、マキアヴェッリが親友に宛てた「イタリア文学史上最も有名で美しいとされる手紙」などを通して一気に引き込まれていく。

パリでの生活に慣れてきたことで逆に気持ち的に中だるみしてきた感もあるので、読書での気分転換を試みてみる。もろもろの用事のある日常ではあるけれど、頭の中では、しばらくは下のこと(3部に分かれている小説のそれぞれの題でもある)を考えながら毎日を過ごしてみる。

マキアヴェッリは、なにを見たか。

マキアヴェッリは、なにをしたか。

マキアヴェッリは、なにを考えたか。