Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

サン・ジェルマン・アン・レー

土曜日は午前は授業で午後はフリー。というわけで先週の土曜はパリから西に郊外鉄道で20分の町サン・ジェルマン・アン・レーに出かける。週末にパリから「足をのばす」という表現がぴったり。

サン・ジェルマン・アン・レーは高台の町で、名所として、町の東のふちにルイ14世が生まれたというお城がある。特筆すべきは城の庭園の東に2.4キロにわたってつづく長大なテラスがあって、遠くパリを見晴らせる絶景が広がっていること。この異常に長い芝生の帯と眺望は本当に気持ちがよく、地元の人たちや観光客がハイキングや犬の散歩を楽しんでいる。犬も楽しそう。



城の西側に位置する町の中心街は、ル・ランシーやサヴォア邸のあるポワッシーなどの今まで訪れた郊外の町よりも大きく、土曜の夕方だけあってかなり人出が多く、にぎわっている。コンパクトな中心部に店がひしめき、そぞろ歩きの楽しさがあってグッド。作曲家ドビュッシーの生まれた町でもあり、観光案内所の2階がささやかな記念館になっていた。

郊外鉄道の路線図を眺めると、ここはどんな町なんだろうとよく思う。サン・ジェルマン・アン・レーのように素敵と感じる町ばかりとは思えないが…、というあえて不吉な結び。