Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

「ルーヴル作戦」をはじめよう

クリスマス&年末になって、すっかり冬休みモードになった。DGT事務所のインターン生たちもそれぞれの国に里帰りし、学校も自然消滅的に今年の授業が終わった。去年は大晦日の午前までほぼ休みなく卒業設計のことをし続けていたのが、ずいぶん変わったもんだ。

ところで、パリに着いてから、ルーヴル美術館には、寒い冬の、屋外を歩くのがおっくうになる時期にゆっくりと通おうと思いえがいていた。パリに来て4か月近く、休暇の今こそルーヴルの封印を解こうということで、初めてナポレオンホール(ガラスのピラミッドの地下)から館内まで行く。

無料で入れるし、何回も通って少しずつ回っていこう。とにかく展示の量がとてつもない。観光ガイドブックには「効率よく回るために」との情報が載っているけれど、効率わるく愚直に回るのは、パリに住んでいなければ、難しい。

まずは古代オリエント古代エジプトの部屋を回る。ハンムラビ法典の石碑があったりして、世界史の勉強を思い出す。紀元前何千年の品々が膨大にあって、もはや感覚が狂う。でも、これらの品々がどうしてフランスに飾られるのか、どこかひっかかる。この「寄せ集め」への違和感は、ルーヴルめぐりの最後まで残るのではないかと予想している。結局、美術館とは何なのか。

ともあれ、休暇の時間をゆっくり使える、多くのことを感じられるであろう「ルーヴル作戦」をはじめよう。