Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

現地時間(ニューヨーク、ボストン旅行記 1)

経験則では、外国の大都市の国際空港から市内への最初のアクセスというものは、2〜3回に1回くらいの確率で予定通りにいかない。今回のJFK国際空港からマンハッタンへのアクセスも、期待通りの「安定のゴタゴタ感」だった。

無事に着陸し、入国審査や荷物のピックアップを済ませたのがちょうど日が暮れる19時頃。幸先よく気候は穏やかだ。そこから宿まで所要時間1時間ほどかかる地下鉄に乗った。そこまでは順調だった。10分ほどして'Last Stop'だとのアナウンスがあり、全員降ろされた。数駅分の区間が運行休止しているらしく、その区間だけ代行バスに乗ることに。まあ、旅行者も地元民も、多くの乗客にとっては不測でない事態だったのだろう。顔色も変えず、しばしバスにすし詰めにされ、再び地下鉄に乗り込んだ。

…と、その地下鉄車内でこの文章をノートにメモしていたら、若い黒人の男性と娘らしき小さな女の子が、持参したステレオのBGMに合わせて車内で歌と踊りを始めた。いかにもといった雰囲気だ。二重三重の意味での「現地時間」に身体を慣らす十分なウォーミングアップになった地下鉄A線だった。

さらにA線から1番線に乗り換えた後、宿の最寄駅まであと一駅というところで、またも工事の都合で運行休止。残り僅かの距離だったので一駅分歩いて宿に着いた。写真の中庭など、共用部が充実していてなかなか良さそうな宿だ。