Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

結婚式と手紙

10日前のこと、日本で知人の結婚式があって、僕は出席できないので、二次会でサプライズ(?)として手紙を送って読んでもらった。

実は最初は全くといっていいほど乗り気じゃなくて、周りからはフランスからビデオレターを送ることなどをまくしたてられたけれど、、、とにかく気分が乗らなかった。「人間は幸せなときの大きな親切より、不幸なときの小さな親切のほうがありがたく感じるもの」なんて自分のなかで理屈もつけながら。

でも、だんだん自分にとっても貴重な経験なのではないかと思えてきた。最も大切な友達同士の結婚式。自分は出席できないがためにかえって特別扱いされて、なにかを贈るという特権が舞い込んできた。そしてもちろん、自分のなかでふたりの存在の大きさに改めて気付いたこともあって、結局手紙を書いて誰かに読んでもらうことに決めた。

空港からパリ市内にバスで向かっているときから少しずつ頭の中で浮かんでくる言葉をストックしながら、結婚式の直前の数日にやっとまとまった落ち着いた時間がとれて、書き上げることができた。本番でも無事に読まれたみたいで安心した。

それで、結婚式が終わってすぐは、式の雰囲気や自分の手紙に対する反応が気にかかっていたけれど、今はそれよりも、1年2年5年10年経ったときにそれらがどう思い出されるのかのほうが興味があるなぁ。とりあえず来年日本に帰ったら、出席した人たちの口から聞いてみたい。