Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

手紙の博物館

人気の高いサン・ジェルマン・デ・プレ地区に「手紙の博物館」という小さな博物館がある。入ってみると、偉人たちの自筆の手紙や原稿が展示されている。

職業ごとにスペースが分かれていて、作家はユゴーバルザックなど、画家は印象派の面々など、政治家はナポレオンや国王たち、科学者はアインシュタインエジソン(パリとどれくらい関係があったのか知らないけれど)、音楽家ドビュッシーラヴェルエディット・ピアフなどなど、何十人ものスクリプトがそれぞれ少しずつ展示されている。語学力的に内容まですらすら読めればもっと楽しめたが...。あと、なぜかタイタニック号の平面図も飾られていた。

特に良かったのはやはりサン・テグジュペリで、『人間の土地』の草稿があり、また『星の王子さま』のイラストは水彩の軽やかなタッチがとても綺麗だった。

この博物館、「地球の歩き方」にも載っていない(あれは隅から隅まで読めばたいていのことは載っている)。地味だし、特に感動するというほどでもない。開館日も週に3日だけ。

アート系の学生とみなされるので、学生証の提示でルーヴルでもオルセーでも多くの美術館にいつでも無料で入ることができる。こっちにいる間にたくさん回ると思うけれど、有名どころとマイナーどころの組み合わせが、厚みのある体験になるんだろうなと思う。