Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

プロジェ―ソウル

僕の選んだプロジェ(日本でいう設計課題)は金曜日の午後にある。タイトルは Espaces Hybrides ―ハイブリッドスペース、とでも訳せばいいのかな― 韓国人のお年寄の先生のもと、ソウルの都市の分析をしている。

パリに来てわざわざアジアを扱うプロジェを取ったわけだが、夏学期にも中国が敷地の課題をやったし、アジアへの関心を継続させられればと思って選んだ。他にも興味のあるプロジェはあったけど、毎年日本人の先輩がとっていた先生のプロジェだったし、今年も日本人留学生が3人いることもあって、やめた。

今はソウルのどこかの住宅密集地域の地図が与えられて、そこから得られる情報だけで分析をする。中国のときも最初は行ったことない場所のアナリシスだったので、似たような感じだな。ただ進度はこっちのほうがずっと遅くて、よく言えばじっくり、悪く言えばちんたら何週間も同じようなことをしている。

毎週学生がそれぞれの分析を掲示して、先生とアシスタントが色々とコメントをする。こっちの先生と学生はホントによくしゃべる。僕のに関しては今のところ受けは悪くなさそうだ。建築に関して、日本人はフランス語はできないけど、敬意を表されているように感じる。伝統建築から今年のSANAAプリツカー賞まで、高く評価されていてありがたい。

これに限らず、授業の全体のスケジュールが何も言われないことが多いので、そこはやりにくい。ソウルに実際行くのかどうか。いつまでアナリシスの作業をするのか。あのころの未来にぼくらは立っているのか。