マネキンのすべて

今年も変わらず週に3日、DGTにインターンに通っている。展示会場のコンペでは僕が働き始めた時点で20組くらいのうち3組に勝ち残っていたのが、12月のプレゼンで最後のファイナリストにも残った。インターン生や所員の人たちが語っていた田根さんの長所―センス、勘の鋭さ、好運―などを、間近で接していて少しずつ感じている気がする。今月末に最終プレゼンがあるらしいが、自分が手伝うことはあまりなさそうだ。

ところで、また別のプロジェクトで、マネキンについて詳しく調べることがあった。洋服店の、あれである。とりあえずインターネットで調べていると、日本マネキンディスプレイ商工組合（JAMDA・ジャムダ）のページに行き着いた。何にでも日本なんとか協会ってのはあるもんだ。

なんでも、このJAMDAから 10年ほど前に『マネキンのすべて』という業界史料が出版されたらしく、その内容をホームページでも詳しく見ることができる。そして、読んでみるとこれがなかなか面白い。マネキンの歴史、制作工程から、往年の偉大な日本人マネキン作家たちの伝まで、タイトルに恥じぬ充実した内容だ。

こんなところでマネキンの奥の深さに触れることになるとは。建築の仕事とは思わぬことに関わることがあるのだ。…お、上手く締まった。