スタディ進行中

今月のインターンは主にサイトウ・キネン・フェスティバルのオペラの舞台設計のスタディ（模型や図面などで試行錯誤、検討すること）をしている。田根さんがコンセプチュアルなものもテクニカルなものも新しいアイデアをぽんぽん思いつくので、僕はそれをさくっと模型にして話し合う。いまいちだと思う案もあるが、それは模型をつくってみて実際いまいちだね、と確認できればそれでOK。

「作ってみて思ったんですけど、この模型を逆さにした形のほうが良くないですか？」「おお、確かに！」こういうことがよくある。いかにもスタディ。

いい舞台になりそうな可能性も強く感じるが、クリアすべき課題はまだまだ多い。夢物語とまではいかないが、本当に作れるのかと思うような舞台装置。また別のオペラは、所員だったアレクサンドロスが模型を見て‘Oh my God!'とつぶやいた、一風変わった設計案。

それでも少しずつ案が成長していっている実感もあるので、今年夏の本番が楽しみだ。まだ焦る時期が来ていないからかもしれないが、田根さん自身も、小澤征爾と一緒にできるということもあり、いいテンションで仕事をしているように見える。