Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

スタージュ生たち

DGTは若い建築家3人の小さな事務所だが、特に最近スタージュ(=インターン)生が多く、僕を含めて7人いる。色々な国から来ていて、フランス人は一人もいない。週に3回しか来れない僕は例外で、みなスタッフと同じように週に5日、朝から夕方・夜まで働く。これを数か月続ける。

アイルランド出身のシェーンは、だみ声のネイティブ英語を話し、いつも上機嫌な男。先日彼が撮った模型写真のデータを僕が誤って全部消してしまうへまをしたが、笑って許してくれたので安心した。「欧米か!」と一番言いたくなるキャラ。

イタリアのトリノから来た、フランチェスカ。たまに事務所のみんなにケーキを作って来てくれる。設計事務所でなくパティスリーでも働けそう。…ごめん、これは盛った。ボスのダンもイタリア人なので、彼を手伝うことが多い。ふたりのからからと明るく乾いたイタリア語での会話は、僕の耳にとってはおもしろいアクセントになっている。

ブルガリア人で、大学はベルリンのピーター。田舎の国出身だからか、素朴な人の良さが感じられる。SANAAについて田根さんに尋ねるなど、まじめな学生という印象も受ける。でも琴欧州のことは知らなかった。
などなど。

大きな事務所とは違って、この事務所ではボスたちと身近に接することができる面白さや、口先の議論ばかりしているフランスの建築教育をちょっと小ばかにする気持ちなど、それぞれ違う国から来たスタージュ生たちの間のにも、緩やかな共感があることを、少しずつ感じている。でもシェーン、模型ブースの片付けはきちんとしようよ…。