のだめも通ったコンセルヴァトワール
プロジェの最初のエクササイズがコンサートの空間をレポートするというものだったので、担当の先生おすすめのコンセルヴァトワール(パリ音楽院)に小さなコンサートを聴きに行った。広大なラ・ヴィレット公園の端にあり、学校からも近所だ。ここはそう、のだめが留学していた学校だ。
演奏しているのは生徒なのかわからないが、よくコンサートなど一般人も楽しめるイベントを催しているようで、金曜にはピアノ、土曜にはジャズを聴きに行った。両方とも無料で、子供たちも多く聴きに来ていた。プロジェ関係なく、もっと早くコンサートの存在を知りたかった。
クリスチャン・ド・ポルザンパルク設計の建築もとてもよい。大統領の肝いりのプロジェクトでできた建物にしては、さほど威厳はない。スタイリッシュでかっちょいいわけでもなく、ガラスで幻惑するでもない。
しかしながら、内外部ともに多様な居場所が用意されていて、何というか、妙に腑に落ちる感じがある。まだ曖昧にしかいえないのは、ロビーや練習室やホールなどが入ったかなり複雑な構成で、なかなか全体を捉えられないからだ。一発で看過されてしまうような建物とは対照的かもしれない。
ここに通えるのだめたちがうらやましい。