Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

スタージュ最終日

月曜日はDGTでのスタージュ(インターン)の最終日だった。11月に働き始めたころは不安が大きかったけれど、最近は本当に楽しく通っていた。語学には相変わらず苦労するが、仕事にも慣れた。もう少しピリピリした方がいいのではとも思うが、スタッフやインターン生たちの和気あいあいとした雰囲気は居心地がよかった。

そして、田根さんという才能豊かな人とじっくり接することができたことは、時がたつごとに新鮮だった。設計のスタディでも雑談でも、この若い建築家の語る話は、僕にとっては大いに勉強になる「建築意匠講義」であり「構造デザイン講義」でもあった。専門的なことにとどまらず、自由で、自分の視点で感じ考えることを自然に身につけてきた姿勢にも、感じるところは大きかった。一人の人間にこれほど影響を受けるのは久しぶりだと思う。

パリにいる間ずっとDGTに通おうか悩んだけれど、名残惜しいときにきっぱり辞めることで、今回のスタージュが自分の思考をいつまでも刺激する記憶になるのではないか、とも思っている。

この事務所の恒例で、誰かがいなくなるときは、表紙の折り返しに寄せ書きを書いたパリの写真の本を贈られる。5か月を終えて、僕も無事に受け取り、みんなと記念写真を撮ってもらった。リナはこのときいなかったが、中央にダン・ドレル、右端に田根剛さん。みなさんまた会いましょう!