Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

ひさびさの設計

木曜日は学校のプロジェ(設計課題)のプレゼンがあった。先学期のプロジェでは建物の設計をせずに終わったので、僕にとっては久々だ。

100人収容の小さなコンサート空間を作るというショートエクササイズだった。インターンもあったので、当者比でスタディ50%カットというヘルシーな2週間の課題生活ののちに、以下の写真のような案にまとめた。(建築の専門でない読者のために説明ですが、模型の写真を撮って、フォトショップという画像加工ソフトで処理してこういう写真を作ります。)



シンプルな箱形の部屋に、天窓とルーバーを通して入る光が豊かな表情を与えるというもの。タイトルはSalle de la musique, Salle de la lumiere(音楽の部屋、光の部屋)。敷地を設定しない条件だったので、コンサート空間に重点的に取り組み、プレゼンした。

先生からは「美しく、空間のプロポーションが良い。自然光で演奏することはいつも興味深いテーマだが、楽器に直接光が当たったりすると問題なので、そのあたりも考えなければいけないよ。あと動線計画ももっと考えるべきだね。」などと(聞き取れた限りでは)言われた。

2月に旅したポルト周辺のアルヴァロ・シザの建築やヴェネツィアの教会たちから、上方から室内に採り入れられた光に満たされた空間がいかに人の情感に豊かにはたらきかけるかを教わったので、その印象が冷めぬうちに、自分なりに光をテーマに設計できたのはよかった。