Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

シティ・オブ・ロンドン(イギリス旅行記 1)


ロンドンもすっかり暖かく緑づいている。一年の中でも一番いい季節に来たのかもしれない。

地下鉄やバスや徒歩でひたすら歩き回ってみる。大都会らしく大いに賑わい、半袖の人も多い。これがロンドンファッションかなと思う若者もいる。ロンドンと言えばテムズ河だが、河が東西に流れている点、パリによく似ている。

オフィス街、ショッピング街、テムズ河畔、有名建築、公園など歩いた中で、東のホワイトチャペルという地域が規模の大きなインド・イスラム街になっていて驚いた。一方、西のノッティングヒルでは、ジュリア・ロバーツに会うことはなかったが、閑静なテラスハウスの住宅地を見ることができた。
ロンドンについての判断は早急かもしれないが、どこの街でも西のほうが高級らしい。パリも東京も、僕はまだ行ったことはないがニューヨークもだと聞いた。何故?

歴史的な建物でほぼ完成されつくしている感のあるパリに比べ、ロンドンは近現代のビルが林立している。自分が知らず知らずのうちに、パリの街の、都会にしては驚くほど変化が穏やかなことによる安心感を覚えていたのではないか、と思った。それがロンドンの高層ビルやあまたのクレーンによって揺さぶられ、おびやかされたような気分になる。
パリにもラ・デファンスなど開発地域はあるが、街の中心部から遠く離れていて日常生活には関係がない。東京に戻ったら、もっとメガロポリスの節操のない巨大なエネルギーに飲み込まれてしまうのだと思うが、覚悟だけはしておこう。