ビートルズ・ストーリー(イギリス旅行記 8)
リヴァプールの港のアルバート・ドックの一角に「ビートルズ・ストーリー」という名の博物館がある。展示と日本語のオーディオガイドとで、四人の少年時代からビートルズ解散までの経緯を知ることができる。
少し入館料は高いが実に充実した内容で、30個ほどのオーディオガイドの番号を全て聴いてしまった。カリスマの彼らでも、ひとつひとつの出会い、人とのつながりによってビートルズになっていったことがよく分かる。元気をもらえた。
デビュー前の経歴やエピソードは知らないことばかりだったので、特に面白かった。ポール・マッカートニーが寝坊してシャワーに入っていてミーティングに遅刻し、待っている間に3人に怒鳴ったプロデューサーに対してジョージ・ハリソンが落ち着いて言った一言なんて笑える。
「遅いかもしれませんが、清潔ですよ。」
リヴァプール中心部からバスで20分ほどかけて訪れたペニー・レインは、予想していたように普通の通りだった。けれどやっぱり不思議な感慨もあった。