仕事はじめ2

火曜日から「モバシュ・ペイザジスト」でのスタージュに通いだした。スタッフは3人、スタージュ生も今は僕だけの、意外に小さな事務所だ。僕と入れ違いでボスのカトリーヌと日本人スタッフの戸村さんが中国に出張に出かけたので、しばらくはマリオンとソレンという2人のスタッフを手伝う。

まずはルーヴル・ランスについての作業を振られる。来年末の完成にむけて現場では工事が進行中で、建物なども建ち始めているが、事務所でもまだやることがあるらしい。敷地の面積は20ヘクタールにもなる。

ランドスケープの図面を見ると実に複雑なプランで、どうやってこのデザインになったのか最初は全然分からなかったが、ソレンと話すうちに、色々な要素を重ね合わせていることがのみこめてきた。AutoCADやPhotoshopでのごくありふれた作業だが、ルーヴルに関われるのは光栄というもの。ちなみに画像はネット上から適当に拾ってきたものです。

今は事務所にあるものがことごとく新鮮に映る。A0単位で印刷された大きな図面の数々、無造作に置かれた本なども僕にとってはあまり見慣れないジャンルのものだし、地上階で街路に直接面した、奥行きの異常に深い事務所そのものも特異だ。DGTともかなり雰囲気が違う。ちょっとしたことでも感じることの多い日々になればいいと思った最初の一週間だった。